...お前を嘘吐きだと云ふ者も...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼は或は論理は細かだが生活に根據のないことを云ふ嘘吐きであつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...「見ろ! 見ろ! 顔を挙げて見ろ! 大嘘吐きの大淫婦のメッサリイノ伯爵夫人! 伯爵トロエス・アピエラド夫人! 見れるものなら顔を挙げて俺の顔を見ろ! 貴方の誤解もクソもあるものか! この歴然たる事実の前に何の弁解の言葉がある! 言えるものなら言ってみろ! みろ! このブザマな醜態を! これが伯爵夫人の恰好か!」しかし妻は両手で顔を隠して身を悶えていた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...嘘吐きと思つてゐる事は彼には分りすぎてゐた...
長與善郎 「青銅の基督」
...親父の佐七は名題の嘘吐きで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...オルガンの先生ンところへ行きませうね」「さう‥‥お祖母ちやん嘘吐きだナ...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...何故なら私は決して自分を嘘吐きとは思つてゐません...
牧野信一 「青白き公園」
...私は嘘吐きではない...
牧野信一 「青白き公園」
...もうこんな嘘吐きとは友達はおやめよ...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...えゝ?」「兄さんの嘘吐き!」突然みち子はシヤクリあげて...
牧野信一 「晩秋」
...僞善について「人間は生れつき嘘吐きである」...
三木清 「人生論ノート」
...」人間が生れつき嘘吐きであるといふのは...
三木清 「人生論ノート」
...」人間が生れつき嘘吐きであるというのは...
三木清 「人生論ノート」
...大きな嘘吐きとして嘲笑されたいのか...
山本周五郎 「青べか日記」
...「……何すんのかア――イ……」「………」「アレッ……堪忍してエ――ッ」「……………」「……嘘吐(つ)き嘘吐き...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...ええこの嘘吐き……エエッ...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...前にも書いた通り叔父は大変な嘘吐きで...
夢野久作 「鉄鎚」
...これはもしかしたらあの嘘吐きの名人の言葉を真正面から信じ切っている臼杵家の連中が...
夢野久作 「少女地獄」
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