...その嘘つきの所が今に好きになりさうだ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...僕は嘘つきじゃない...
太宰治 「乞食学生」
...その笑われるほどの嘘つき...
太宰治 「二十世紀旗手」
...急に嘘つきになるマダムがいた...
太宰治 「女人訓戒」
...小説家は悪魔だ! 嘘つきだ! 貧乏でもないのに極貧の振りをしている...
太宰治 「恥」
...ここでもわれわれは「言葉」という嘘つきに欺されていたのではないか...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...嘘つき――舌...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...男の人は嘘つきが多いな...
林芙美子 「新版 放浪記」
...こんな大嘘つきの旦那様を持った奥さんは幸せと云っていいのか不幸と云っていいのかわからないけれども...
林芙美子 「恋愛の微醺」
...嘘つきがこういう...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...嘘つきばッかりじゃ」ところが...
火野葦平 「花と龍」
...「嘘つき! わたしと一緒になる時なんて言つたの...
北條民雄 「道化芝居」
...だが叔父さんは嘘つきで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...この餓鬼共は婆さんと同じ嘘つきだなあ」年長の女の子が戸口を咄嗟に掴んで叫んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...嘘つきの破廉恥野郎だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
.../\! 嘘つき!」……だが...
牧野信一 「小川の流れ」
...――泥棒だつて、嘘つきだつて、あの仕業さへ見つけ出されなければ、誰も悲しみを感ずる者はないのであるから、そして私自身だつて、そんな戦きは、その場限りで消えてしまふことなのであるから――結局、これは善行為と云ふべきであらう……ストア哲学を生活上の(芸術上ではなしに……)模範として遵奉してゐる私は、行為を健全と善に帰せしめなければ冒涜を覚ゆるのであつた...
牧野信一 「変装綺譚」
...支那人ほど嘘つきの名人も世界のどこにだってなかろうが...
横光利一 「上海」
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