...何と云う図々(ずうずう)しい人だ! 嘘つき!九尾(きゅうび)の狐! 男たらし!騙(かた)り!尼天狗(あまてんぐ)! おひきずり! もうもうもう...
芥川龍之介 「二人小町」
...人は、私を、なんと言っているか、嘘つきの、なまけものの、自惚(うぬぼ)れやの、ぜいたくやの、女たらしの、そのほか、まだまだ、おそろしくたくさんの悪い名前をもらっている...
太宰治 「姥捨」
...言へば言ふほどおのれが嘘つきで不正直な氣がして來るこの大きな不幸! 「僕は宿命を信じるよ...
太宰治 「道化の華」
...たちまち狡猾(こうかつ)きわまる嘘つきに変化している...
太宰治 「女人訓戒」
...こんな嘘を話すこんな嘘つきをいままでに見たことがないというだけのことかもしれなかつた……...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...また嘘つきのかたりではないかと疑ぐってみたりしたことがあった...
寺田寅彦 「雑記帳より(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...「嘘つき...
長與善郎 「青銅の基督」
...嘘つきで薄情で怠け癖のある記者は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お嬢さんを嘘つきにしていいものですか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして嘘つきでもありましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...嘘つきで出たら目で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...嘘つきとか言われた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...」「随分あなたは嘘つきね...
牧野信一 「砂浜」
...「嘘つき!」突然に照子は...
牧野信一 「妄想患者」
...大嘘つきだ!」娘はまじめになって...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...その上さらに嘘つきでなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...頑太郎は嘘つきだな」「とおっしゃいますと?」「何か落物をしたはずだ」寛太郎はぎょっとした...
山本周五郎 「松林蝙也」
...「この嘘つきめ」と...
吉川英治 「親鸞」
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