...黄門は世に賢明の人なりと嘖々(さくさく)す...
芥川龍之介 「大久保湖州」
......
芥川龍之介 「廿年後之戦争」
...京都の岩井蘭香という名声嘖々たる女流画家に伍して...
上村松園 「最初の出品画」
...世間は春廼舎をのみ嘖々(さくさく)して二葉亭の存在を少しも認めなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...恐らくこの女は当時の世評嘖々たる『浮雲』を読んだに違いないが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...口を極めて原作と訳文との妙味を嘖々(さくさく)激称したは石橋忍月(いしばしにんげつ)であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...口を揃(そろ)えて嘖々(さくさく)称讃したが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...世間は盛んに嘖々(さくさく)して歓迎し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...青森県扁柏林の好評は世に嘖々として聞える...
太宰治 「津軽」
...これより先人々嘖々と新臺場の洋砲を用ひけるには西洋人も驚きたるよしなど申せしに...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...兒童走卒も尚ほ能く其の名を記憶して嘖々是れを傳唱するのを思へば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...全ヨーロッパに嘖々たるものがある...
蜷川新 「天皇」
...かえって日本においてより外国での方が名声は嘖々(さくさく)としている...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...一度読みたるものは嘖々(さくさく)その美を嘆賞し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ところで先代訥子はその後十年以上も遺憾なく猛優振りを発揮して各劇場に嘖々の好評を博してゐたが...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...侠名嘖々(さくさく)たる怪人物...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...嘖々乎(さくさくこ)として称して已(や)まないらしい...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...天下に嘖々(さくさく)たる若林博士が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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