...嘉永(かえい)ごろの浦賀(うらが)にでもあればありそうなこの旅籠屋(はたごや)に足を休めるのを恐ろしくおもしろく思った...
有島武郎 「或る女」
...こんどは英語(えいご)の勉強(べんきょう)だ嘉永(かえい)六(一八五三)年(ねん)の六月(がつ)に...
高山毅 「福沢諭吉」
...嘉永三年庚戌(こうじゅつ)八月...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...実に嘉永四年江戸においてす...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...而(しこう)して果然(かぜん)嘉永六年六月三日米国軍艦は...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...嘉永元年以後二十餘年に亙る本木の失敗苦心とその存在を知らなかつた譯である...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...また電胎法のことは嘉永年間に川本幸民が講述してゐるし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...この凡例の「嘉永五年云々」は少し怪しく...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...父はすぐその手桶に嘉永四年云々と書き認めていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...異人について騒ぎ出したのは嘉永六年から安政元年にかけての事で...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...」寺門静軒が『江頭百詠』を刻した翌年(嘉永三年)遠山雲如(とおやまうんじょ)が『墨水四時雑詠』を刊布した...
永井荷風 「向嶋」
...嘉永三年の頃には既に閉店し...
永井荷風 「向嶋」
...話は嘉永三年の春――鉄砲州の上屋敷の桜がハラハラと散って...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...昔の裁判はズボラなようで誠に味のあったもの、時は嘉永二年秋、桜の文身(ほりもの)をして居たという名奉行、遠山左衛門尉景元(かげもと)の逸話、按摩の仇討という話はこれです...
野村胡堂 「禁断の死針」
...それはメキシコの原産植物であって我邦へは嘉永年間に舶載せられたものである...
牧野富太郎 「植物記」
...嘉永六年十二月に政義は再び浦賀奉行となり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...嘉永元戊申四月十日」の五墓を見た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...嘉永元年十月十六日である...
森鴎外 「渋江抽斎」
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