...惡を嘆くは惡を露はすよりよし...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...いい恥さらしだといつて嘆くかも知れない...
太宰治 「このごろ」
...私がどうのこうのと云って嘆く理由はありませんわね...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...そして嘆く者は嘆かれる者に対して...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...彼よりもなおひどくみずから嘆くようになった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もはや嘆くよりほかに能のないように見えるジャンナン夫人も...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それについてあなたたちは嘆く必要はないですよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「わたしたちが嘆くのはまちがっているのかもしれないんだわ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そして――泣くのでもなければ、嘆くのでもない、さうするには私はあまりに落着いてゐた――私は機械的に婚禮の衣裳(いしやう)を脱ぎ、これが最後だと思つて昨日着た毛織の上衣(うはぎ)と取換へはじめた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...厭になつてしまふなあ!」と一人が閻魔が嘆くやうな極度に誇張した渋面をつくりながら...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...沁々と嘆くことがあつた...
牧野信一 「毒気」
...夜盗ぢやあるまいし! と嘆くのであつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...家の中にとじ籠ってただ泣き嘆くばかりであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...嘆くような調子で云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――家人の死は一家の情を以て嘆くもよし惜しむもよろしいが...
吉川英治 「三国志」
...そのせいだと嘆くのである...
吉川英治 「私本太平記」
...心の底から嘆くようにいった...
吉川英治 「源頼朝」
...潮來の今昔を説いて頻りに今の衰微を嘆く...
若山牧水 「水郷めぐり」
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