...惡を嘆くは惡を露はすよりよし...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...今は只一人にてありたしなど嘆く...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...果なく胸中に悲み嘆くこと勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...もはや嘆くよりほかに能のないように見えるジャンナン夫人も...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...検視に立会うことすらしなかったのは情けない――と嘆くもある...
中里介山 「大菩薩峠」
...衰亡の最もはっきりとした表現は教育の嘆くべき状態にみられる...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...畢竟(ひっきょう)詩人の嘆くところは一つであり...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...それについてあなたたちは嘆く必要はないですよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...妹が低い声で嘆くようにいった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...ただ嘆くべきものであるのは...
堀辰雄 「室生さんへの手紙」
...政府の弱腰を嘆く丸山外務大丞の挂冠(けいかん)を横目で見送って何らの痛痒(つうよう)をも感じなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...」「ふむ!」「厭に感心したね、――汝、裸虫よ、嘆くなかれ、眼に太山を見よ、ハツハツハ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...「俺も東京さ行って暮してえな」と嘆くように言った...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...マルチーニお父さんのお株奪っちゃっていいの? 嘆くわよ...
森本薫 「華々しき一族」
...長大息をして嘆くのだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...漢家のご運もはや西に入る陽か」嘆く者も...
吉川英治 「三国志」
...心の底から嘆くようにいった...
吉川英治 「源頼朝」
...ふと嘆くような眉をうごかしたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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