例文・使い方一覧でみる「嗾」の意味

...この間に裏面から大いに旧自由党員の不平を指嗾したのは... この間に裏面から大いに旧自由党員の不平を指嗾したのはの読み方
大鹿卓「渡良瀬川」

...むしろガルボの嗾けによって奥様を噛むということこそ... むしろガルボの嗾けによって奥様を噛むということこその読み方
橘外男「陰獣トリステサ」

...さらにその子供を使嗾（しそう）して親爺（おやじ）の金を持ち出させた親ざるはやはり一種の搾取者である... さらにその子供を使嗾して親爺の金を持ち出させた親ざるはやはり一種の搾取者であるの読み方
寺田寅彦「さるかに合戦と桃太郎」

...天狗犬に嗾（そそのか）されて... 天狗犬に嗾されての読み方
徳冨健次郎「みみずのたはこと」

...奥庭（おくにわ）に寝転（ねころ）んでいた「熊」を呼んで嗾（け）しかけた... 奥庭に寝転んでいた「熊」を呼んで嗾しかけたの読み方
徳永直「戦争雑記」

...侯が今次の暴動を使嗾するものゝ宮中に伏在するを見て... 侯が今次の暴動を使嗾するものゝ宮中に伏在するを見ての読み方
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...一方に於ては窃に土佐派を指嗾して星除名論を唱へしめたり彼れが横浜埋立事件を以て星氏を征伐せむとしたるは...
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...ひどくお喜多の好奇心を嗾（そそ）りました... ひどくお喜多の好奇心を嗾りましたの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...長崎屋の娘お喜多の浮気心を嗾（そそ）って... 長崎屋の娘お喜多の浮気心を嗾っての読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...店仕舞と煤掃（すすは）きと壊し屋を一ぺんに嗾（けしか）けたほどの荒らしようです... 店仕舞と煤掃きと壊し屋を一ぺんに嗾けたほどの荒らしようですの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...馬吉を嗾（けしか）けたのは誰でしょう」春日藤左衛門はさすがに気が気でない様子です... 馬吉を嗾けたのは誰でしょう」春日藤左衛門はさすがに気が気でない様子ですの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...犬を嗾（けしか）けられるぞ」「…………」ガラッ八の八五郎は... 犬を嗾けられるぞ」「…………」ガラッ八の八五郎はの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...誰にも嗾かされないでも考へてるンだ‥‥やるかやれないかだ... 誰にも嗾かされないでも考へてるンだ‥‥やるかやれないかだの読み方
林芙美子「瀑布」

...『其（そんな）事（こと）をすれば玉（たま）ちやんを使嗾（けしか）けるから可（い）いわ！』と叫（さけ）びました... 『其事をすれば玉ちやんを使嗾けるから可いわ！』と叫びましたの読み方
レウィス、キァロル　Lewis Carroll 丸山英觀訳「愛ちやんの夢物語」

...自分を殺すように使嗾（しそう）するだろう――しかし... 自分を殺すように使嗾するだろう――しかしの読み方
吉川英治「剣難女難」

...武力とむすび権門を使嗾（しそう）し... 武力とむすび権門を使嗾しの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...そこへ上がって御成敗をうけた頭株の連中に嗾（そその）かされて怠（なま）けただけに違いございません... そこへ上がって御成敗をうけた頭株の連中に嗾かされて怠けただけに違いございませんの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...フロイスは坊主らの使嗾によると解釈している... フロイスは坊主らの使嗾によると解釈しているの読み方
和辻哲郎「鎖国」

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