...小栓も賑やかな道連れになって懸命に咳嗽をした...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...薬瓶(含嗽(うがい)用の大瓶)に酒を買って運ばせていた...
梅崎春生 「幻化」
...彼は含嗽剤を用意してゐたが...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...」兼太郎は返事に困って出もせぬ咳嗽(せき)にまぎらした...
永井荷風 「雪解」
...余は黙って含嗽をした...
夏目漱石 「思い出す事など」
...咳嗽(せき)は少し出るがインフルエンザなんだもの」「インフルエンザ?」と津田君は突然余を驚かすほどな大きな声を出す...
夏目漱石 「琴のそら音」
...しきりに含嗽(うがひ)を始(はじ)めた...
夏目漱石 「門」
...ガボガボと嗽(うが)いをやった平次...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その茶屋の廊下の棚の上に嗽茶椀(うがいぢゃわん)が一つあった...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...袋を降して口を嗽いだり汗を拭つたりした...
牧野信一 「山を越えて」
...歯垢(はくそ)を嗽(すす)ぎ落して飲んでしまう西洋人と...
南方熊楠 「十二支考」
...盥嗽(かんそう)して仏壇の前に坐した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...井戸で含嗽(うがい)をを」]していると...
吉川英治 「御鷹」
...「兵庫、こちらへ来い」石舟斎は、病床を離れ、衣服もあらため、嗽水(うがい)、手水(ちょうず)までつかって、奥の一室へ、孫の兵庫を呼び入れた...
吉川英治 「剣の四君子」
...そして着がえや朝の嗽(うが)いをすまして見えた俊基を...
吉川英治 「私本太平記」
...そして、清水(せいすい)をくんで手洗(ちょうず)、嗽口をすまし、あらためて席へもどってくる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...含嗽(うがい)していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...夫人は、侍女(こしもと)の手も借らずに、嗽(うが)いや、塗りの水盥(みずだらい)をそろえる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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