...それにも拘らず常に自己解剖の要求に促されて始終「俺」の事を語らずにゐられなかつた――俺の事を語りながらその過敏な自意識を嗤つて「忘我」の心を求めずにゐられなかつた――その矛盾も...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...顎(あご)を落さんばかりに大きな口をあけて嗤(わら)い...
上田広 「指導物語」
...キリリと引締っていた唇と(自分のものを褒(ほ)めることを嗤(わら)わないで呉れ...
海野十三 「俘囚」
...還って旧老を嗤る...
高木敏雄 「比較神話学」
...ジェームズはヘーゲルの体系を嗤っているが...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...嗤つたとしても、それでは、私にどんな幸福があるといふのだ...
中島敦 「かめれおん日記」
...若い男の人が此方みて嗤つてたわ...
中原中也 「夢」
...「ついでに石灯籠(いしどうろう)も植木もみんな持って行くといい」など嗤(わら)うのであった...
原民喜 「壊滅の序曲」
...知らるる通り「汝の感傷癖を嗤(わら)うよ...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...嗤(わら)ってね――」闇太郎は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...休嗤白首自忘愚」の聯を作つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...往生際(おうじょうぎわ)に人に嗤(わら)われるよりも...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...彼の小心を嗤(わら)った...
吉川英治 「三国志」
...人の無粋(ぶすい)を嗤(わら)うのか...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ気配もない敵の静かさを嗤(わら)っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...はやあのざまと他藩に嗤(わら)われもしよう...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...自分の迂愚(うぐ)を嗤(わら)ったが...
吉川英治 「松のや露八」
...私の無為徒食(むいとしょく)を嗤(あざわら)うようにくっついていた...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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