...なほ將軍に嗣子あらむことを祈りて歸りけるに...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...」養嗣子は又隣県にゐたとき...
徳田秋声 「町の踊り場」
...立派に莫連の後を嗣いで...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...小通詞にも至らず――一女僅かに十二歳西氏の子を嗣となし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...すでに密勅そのものの範囲が水戸継嗣ブロック以上に出て雄藩おしなべて十三藩にわたり...
服部之総 「尊攘戦略史」
...後に葬られた嗣子榛軒の墓と並んで立つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに所謂「一伝」は錦橋の養嗣子直卿撰の行状...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...北条霞亭の養嗣子進之(しんし)が始て仕籍に列し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...榛軒が常に追遠の念に厚い嗣子を養はむことを欲してゐたのも...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...継嗣は今の晋賢(しんけん)さんで...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...或日周禎は嗣子周策を連れて渋江氏を訪(と)い...
森鴎外 「渋江抽斎」
...継嗣となったものである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...いってみればかれが松平家の継嗣に立った頃からそうであった...
山本周五郎 「新潮記」
...父の頼儀は水戸家から嗣を迎えた...
山本周五郎 「新潮記」
...遠けむりすめろぎの 天の日嗣(ひつぎ)と嗣ぎてくる 君の御代御代隠さはぬ 明き心をすべらべに 極めつくして仕へくる いや継ぎ継ぎに見る人の 語りつぎてて聞く人の鑑(かがみ)にせむをあたらしき 清きその名ぞおほろかに 心思ひてむな言も祖(おや)の名断つな大伴(おほとも)の氏と名に負へる ますらをの伴(とも)まだ九月九日...
吉川英治 「上杉謙信」
...カニシカ及びその後嗣(こうし)の代を過ぎて...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...三箇城主の嗣子マンショを捕えることを命じた...
和辻哲郎 「鎖国」
...いかにいはんや葛藤をもて葛藤に嗣続することをしらんや...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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