...此の時には岡本一平、藤田嗣治、近藤浩一路、田中良などの連中と一緒であった...
高村光太郎 「美術学校時代」
...愛する母の手に捧げ再び言を嗣ぎて曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...勘さんの嗣子(あととり)の作さんは草鞋ばきで女中を探してあるいて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...嗣がれていたのである...
中井正一 「歴史の流れの中の図書館」
...己(おのれ)の頭脳や精神力についての自信の強さはそっくりそのまま息子(むすこ)の遷に受嗣(うけつ)がれたところのものである...
中島敦 「李陵」
...又其傳嗣蕃育ノ法各々其天然ニ備ハラザルコトナク...
西周 「人智論」
...保嗣への恋もものにならないものでもない...
久生十蘭 「無月物語」
...王者はその嗣(し)に名号(みょうごう)を遺し...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...件(くだん)の聖王その悴(せがれ)九百九十九人と弟子となって出家し一子のみ出家せずに王位を嗣(つ)ぐ...
南方熊楠 「十二支考」
...錦橋は初め京水を以て嗣子となしてゐて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其嗣子の子を生んだと云ふことであつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...弟信平(宗家養嗣子)十五...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...想うに上原は周禎を矢島氏の嗣となすに当って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...改めて千八十五石となる」故新左衛門の養嗣子(しし)采女(うねめ)は...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...どうか世嗣(よつぎ)を定めてください...
吉川英治 「三国志」
...やがて佐々木が近江七郡守護の職を嗣(つ)ぐ身となっても...
吉川英治 「私本太平記」
...法嗣として、十六哲がある...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...次で起ったのは夫人の実家の嗣子の改宗問題に関してである...
和辻哲郎 「鎖国」
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