...翁は十年の長い年月、草木谷という山中の四畳半ぐらいの草屋に単身起居し、その後、後嗣の死に遇い、やむなく家に帰った後も、極めて狭い庵室で一生を送った...
石原莞爾 「最終戦争論」
...お前の世嗣(よつ)ぎは断(た)えてしまうぞ」阿Qの耳朶(みみたぶ)の中にはこの声が確かに聞えていた...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...妻(さい)と嗣息(せがれ)は半死半生...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...あの男はその家の嗣子(しし)なのであるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...第二十五世法嗣光養麿君の得度式を行った...
戸坂潤 「社会時評」
...六十七家は嗣子の無いために断絶せられ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...継嗣正精は学を好み詩を善くし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...以孫元協代嗣...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「享和元年病に依て嗣を辞するの後瑞英と改む」と書してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...継嗣は今の魁軒さんである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夫の弟が家を嗣(つ)ぐに及んで...
森鴎外 「渋江抽斎」
...或日周禎は嗣子周策を連れて渋江氏を訪(と)い...
森鴎外 「渋江抽斎」
...伊沢柏軒の嗣子磐(いわお)が十一月二十四日に歿した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...余韻はなお伝わって嗣(つ)いで起こる者無く...
柳田国男 「木綿以前の事」
...いってみればかれが松平家の継嗣に立った頃からそうであった...
山本周五郎 「新潮記」
...なぜ嗣君(しくん)を励まして...
吉川英治 「三国志」
...後嗣(こうし)光尚に宛てた書面にも...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...二代目の後嗣(こうし)として...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索