...わたくしは咄嗟(とっさ)に半開きの傘を斜めに左へ廻しました...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...咄嗟(とっさ)にはその意味を掴むことが出来なかった...
江戸川乱歩 「悪霊」
...怨嗟の声を一身に浴びる思いで鬱々としていたことも事実であった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...急激な憤怒を咄嗟に感じた...
豊島与志雄 「聖女人像」
...」咄嗟に彼はそう尋ねかけたが...
豊島与志雄 「古井戸」
...ただそれが咄嗟(とっさ)の間に...
夏目漱石 「それから」
...一寸咄嗟の間には断わり切れなかったのです...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...咄嗟(とつさ)に隱された娘の行方の事が閃(ひら)めいたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幸ひ有明の行燈の灯がまだ消えず、背(そびら)に迫る焔は、時々紅蓮(ぐれん)の舌を吐いて、咄嗟の間ながら、疊の目まで讀めさうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...咄嗟の出來事で、立ち直る隙もなく、板屋八十郎は馬の下になつたまゝ、水底深く沈んでしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「あの連中の仕業だ」と咄嗟のうちにバード大佐は思いついた...
久生十蘭 「南極記」
...かかる苦策も咄嗟(とっさ)の間(かん)には出でたるなれ...
福田英子 「妾の半生涯」
...咄嗟にそうしたのはもちろん手紙を始末するためだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...慌てた私は咄嗟の間に何も考えたのではなかった...
松永延造 「職工と微笑」
...味方の士気を奮い立たすような正しい言葉を――機微(きび)適切な突嗟(とっさ)に――いえるような侍ならば...
吉川英治 「上杉謙信」
...抛(ほう)るように渡した咄嗟(とっさ)だった...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...武士共々の怨嗟(えんさ)となることも疑う余地はございませぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...咄嗟(とっさ)の中ではあったが...
吉川英治 「新書太閤記」
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