...しかし此の際咄嗟(とっさ)に起った此の不安の感情を解釈する余裕は固(もと)よりない...
伊藤左千夫 「浜菊」
...俺は恐ろしい陥穽にはめられたのだ」幸吉は咄嗟(とっさ)に返す言葉もなく...
江戸川乱歩 「鬼」
...咄嗟に此奴(こいつ)だなと思いました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...さぞかし臣民どもの怨嗟の的になっていることであろう」現にこの件については「朕にとってもっとも煩悶の大きく悩ましかった事件の最中においても」気がかりでならなかったのだと断言して...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...弱い貧しい人の子の怨嗟(えんさ)...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...突嗟(とつさ)に房一はその囁くやうな調子や眼つきから...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...咄嗟に隣りの室へ飛び込んだ...
豊島与志雄 「月明」
...咄嗟(とっさ)には杖槍を七三に構えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...お越は咄嗟(とつさ)の間に石垣を驅(か)け降りて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家中の者が咄嗟(とっさ)の間に声のする方へ飛んで行ったことは言う迄もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...〈水ヲ下サイ〉と彼は何気なく咄嗟(とっさ)にペンをとって書いた...
原民喜 「永遠のみどり」
...その咄嗟(とっさ)の間のことで...
平林初之輔 「祭の夜」
...私は彼との悪縁が今更の如く嗟嘆(さたん)されたりした...
牧野信一 「鬼涙村」
...その足元に咄嗟(とっさ)な不自然があったからたまりません...
吉川英治 「江戸三国志」
...咄嗟(とっさ)に向うへ跳んだ曲者(くせもの)の影をみとめるなり...
吉川英治 「江戸三国志」
...(はてな?)咄嗟(とっさ)に...
吉川英治 「松のや露八」
...咄嗟(とっさ)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...咄嗟(とっさ)には...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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