...無くてもいい嗜好品をほしがったり...
石川欣一 「比島投降記」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...父が一時止(や)めていた酒を再び嗜(たしな)むようになったこと...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...美食家や異食家がどんなものを嗜(たしな)んだかが分かり...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...その芸術の何かの特質に現われてはしなかった――快楽の嗜好(しこう)に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何かしら浪費的な破壊的なものを嗜む情が...
豊島与志雄 「女客一週間」
...(ろ)其會同坐起より人性嗜レ酒に至る一節...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...あれならば最も西洋人の嗜好にもかない...
中里介山 「大菩薩峠」
...高尚な嗜好(しこう)を涵養(かんよう)したり...
夏目漱石 「創作家の態度」
...一つは自分の嗜慾(しよく)を満足させるための生活なのだから...
夏目漱石 「中味と形式」
...音楽に対する私の嗜好(しこう)も...
野村胡堂 「楽聖物語」
...粗野なものを好まない英国人の嗜好(しこう)に投じたものであろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...自分の嗜好(しこう)を満足せんため国法を破って外人に地図や禁制品を贈った者に贈位を請うのと似たり張ったりの弊事だが...
南方熊楠 「十二支考」
...ただ世間の食道楽者流酢豆腐(すどうふ)を嗜(たしな)み塩辛を嘗(な)むるの物好(ものずき)あらばまた余が小説の新味を喜ぶものあらん...
村井弦斎 「食道楽」
...現に同嗜(どうし)の人津田繁二さんは「新校正孔方図鑑」と云ふ書を蔵してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それも味嗜汁臭い息を吐きかけられながら達磨になって凝っとしている...
矢田津世子 「茶粥の記」
...余りに美しいものへは嗜虐的(しぎゃくてき)に...
吉川英治 「私本太平記」
...嗜(たしな)みというものがあるはずです」「生意気な」と...
吉川英治 「親鸞」
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