...「勝負があつたか?」「いいえ――もう一度やつて見ませうか?」素戔嗚は眉をひそめながら...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...嗚呼青山誰が為にか悠々たる...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...十素戔嗚(すさのお)は彼の不平を聞き流してから...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...嗚呼俺は俺の無恥が恥かしい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...小室なり忍男なり只一人に思はれる身であつたら……嗚呼どんなに嬉しからんにと悔むのである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...嗚呼劫火烱然として一たび輝けば...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...嗚咽してゐる葉藏を見てしまつた...
太宰治 「道化の華」
...嗚呼吾れは神の子也...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...『嗚呼ああ、アレース、人類の災、なんぢ、血に染みて都城を破壞する汝、トロイア並にアカイアの、いづれにヂュウス光榮を、贈るも彼れの戰鬪を後にしわれは退きて、彼れの怒を避くべきぞ』しかく宣んして、荒れ狂ふアレース引きて、戰場を 35去らしめ、之を座らしむスカマンドロスの岸のうへ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...嗚呼、何等の惡因ぞ...
森鴎外 「舞姫」
...嗚咽をあげながら不自由な足を曳きずって部屋を走り出た...
矢田津世子 「女心拾遺」
...おやじやおふくろを仏あつかいにしたくないからだ」おりつの嗚咽が止った...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...終りの言葉はつきあげる嗚咽(おえつ)に消され...
山本周五郎 「ちゃん」
...洗い清めたような心持ですよ」万三郎はうっと嗚咽(おえつ)した...
山本周五郎 「風流太平記」
...尤も、その前に、素盞嗚尊、聖徳太子などが取扱はれたのがあるけれども、これ等は餘程豫備知識を必要とするからむづかしい...
吉川英治 「折々の記」
...皺くちゃとなった翁の嗚咽(おえつ)も...
吉川英治 「私本太平記」
...嗚咽(おえつ)が止まると...
吉川英治 「平の将門」
...声なき嗚咽(おえつ)を聞く心地がしていたが――ふと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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