...嗚呼、新しい意味に於いて憎惡と嘲笑と憤怒との自由をとりかへしたい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...嗚呼、嗚呼、幾千万片と数の知れぬ金地の舞の小扇が、縺(もつ)れつ解けつヒラ/\と、二人の身をも埋むる許り...
石川啄木 「葬列」
...嗚呼、俺を罷めさせられるには違ひないんだ、だが、竹山の云つてる處も道理だ...
石川啄木 「病院の窓」
...阿那(あな)嗚呼(おこ)の白物(しれもの)よ」ト...
巌谷小波 「こがね丸」
...しかるに嗚呼(ああ)...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...「岩戸隠れ」はこの天罪を犯された素盞嗚尊をこらすための神意だったので「天ノ安ノ原」に於ける八百万神の協議は...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...素盞嗚(スサノオ)ノ尊...
高木敏雄 「比較神話学」
...また嗚咽(おえつ)が出て来て...
太宰治 「虚構の春」
...嗚呼是れ一県の失政は一県の厄に止まらずして更に一府四県ニ其害を及ぼすものに非ずや...
田中正造 「非常歎願書」
...また上高地あたりで聞くあの嗚咽でもなかつた...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...嗚呼ものが言いたい! 話がしたい! 然し先生は最早(もう)霊です...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「嗚呼忠臣楠氏の墓」という文句を...
蜷川新 「天皇」
...言葉が嗚咽(をえつ)の中に消えて了つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...哀悼(あいとう)をこらえる嗚咽(おえつ)に加え...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...あの時のあなたのあの激しい嗚咽を……それはもう...
水野仙子 「響」
...掌(てのひら)で逆さに撫でて嗚咽していたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...弁円は嗚咽(おえつ)していった...
吉川英治 「親鸞」
...背なかに波を打って苦しげな嗚咽(おえつ)となる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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