...素戔嗚はまだ驚きが止まなかつた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...」素戔嗚(すさのお)はこう呻(うめ)きながら...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...嗚呼々々、大初、萬有(ものみな)のいまだ象(かたち)を……と、渠は小聲に抑揚(ふし)をつけて讀み出した...
石川啄木 「病院の窓」
...嗚呼東京に來たのだつけと思ふと...
石川啄木 「天鵞絨」
...岩陰に ロバアト・ブラウニング一嗚呼(ああ)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...之れ実に、海島国に於ける、暴風雨襲来の状を、記するものにして、素盞嗚尊の語に、「是を以て、雲霧を跋み渉り、遠く自ら参で来つ」とあるは、此説明と一致するに似たり...
高木敏雄 「比較神話学」
...天上に於ける素盞嗚尊の暴行にして...
高木敏雄 「比較神話学」
...嗚呼劫火烱然として一たび輝けば...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...ぐしゃと嗚咽(おえつ)が出て...
太宰治 「美男子と煙草」
...侍女の差し出した手巾(ハンカチ)で顔を掩いながら烈しい嗚咽(おえつ)を洩らしているのであります...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...嗚呼(ああ)吾れ一たび神を見てしより...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...西園寺侯遠く近衛公に及ばざるは独り何ぞや嗚呼是れ才の優劣に非ずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...嗚呼(あゝ)、自分はどうして昔の奴隷の如く柔順に盲目的に生きる事が出來ないのであらう...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...歪(ゆが)んだ顏に嗚咽(をえつ)が走つて手を擧げて指さす...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...嗚呼何と美しい名ではないか...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...……嗚呼、世は泡沫夢幻だ――」「――陛下、私は私の最後の血潮が陛下の足下に枯るゝまで、陛下と私の影まで数へて四つになる時まで、私の命はお預け申して置きます...
牧野信一 「悲しき項羽」
...嗚呼、委(くはし)くこゝに写さんも要なけれど、余が彼を愛(め)づる心の俄(にはか)に強くなりて、遂に離れ難き中となりしは此折なりき...
森鴎外 「舞姫」
...彼は唇をひきむすんで嗚咽(おえつ)をこらえ...
山本周五郎 「さぶ」
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