...栓をぬいて嗅ぐと醤油だったりした...
石川欣一 「可愛い山」
...妙な言葉だが――馬が若草の香を嗅ぐように...
石川欣一 「山を思う」
...『嗅ぐ鼻』は無線方向探知器(ラジオ・デレクションファインダー)の発達したもの...
海野十三 「十年後のラジオ界」
...美しい香気(にほひ)を嗅ぐと狂気(きちがひ)のやうに花の中を転げ廻つたが...
薄田泣菫 「茶話」
...水月の鼻は竊に油の香を嗅ぐ...
高濱虚子 「俳諧師」
...眼鏡とってぱしぱし瞬(またた)きながら嗅ぐようにして雑誌を読んでいる顔...
太宰治 「二十世紀旗手」
...鰯、鰯、鰯、見るも鰯、嗅ぐも鰯、食べるも、もちろん、鰯である...
種田山頭火 「行乞記」
......
辻潤 「「享楽座」のぷろろぐ」
...天井裏でそれを嗅ぐと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地面を嗅ぐやうにして居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼はそれらしい香りを嗅ぐ...
堀辰雄 「眠れる人」
...地面を嗅ぐように其の二条の線を追って行くと...
牧逸馬 「双面獣」
...『朝野僉載(ちょうやせんさい)』には大酔して崖辺で睡(ねむ)った人の上へ虎が来て嗅ぐと虎鬚がその人の鼻孔に入りハックションと遣(や)った声に驚きその虎が崖から落ちて人に得られたとある...
南方熊楠 「十二支考」
...また諸方に伸ばして紙や麪包(パン)の小片(かけ)を拾い嗅ぐ事猴のごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...いやでもその匂いを嗅ぐことになった...
柳田国男 「故郷七十年」
...お互に播州の匂いを僅かながらも嗅ぐことが出来たわけであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...その匂いを嗅ぐとふしぎに胸が緊まり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...味噌汁の葱を嗅ぐにつけ...
吉川英治 「折々の記」
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