...我等の憧憬を充す可きものを嗅ぎ分ける本能であつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...一方で僅かに嗅ぎ分けるこのにほひが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その別々なにほひを別々に嗅ぎ分けることが出來る間は...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...働蜂とをそれぞれ嗅ぎ分けることが出来た...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...媼さんは闇を透(すか)してうそうそ旅人(りよにん)の容子(ようす)を嗅ぎ分けるらしかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...しかし哥薩克は敵と味方を嗅ぎ分ける...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そうした秘密を嗅ぎ分けることも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...私はその桜紙に口紅の烈しい匂いをよく嗅ぎ分けることができた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
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