...直ぐに営庭に飛び出して...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...「早駆け用意――ツ」と云ひながら高村軍曹は営庭の一番隅にある一本の松の木を示して「よーしツ」と振り上げてゐた右手を颯つと下におろした...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...営庭に午前と同じやうな隊形で各班は陣取つた...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...だだっぴろい寒い営庭で...
梅崎春生 「狂い凧」
...営庭に立ち通しだったので...
梅崎春生 「狂い凧」
...部隊はサッと小暗(おぐら)い営庭に整列した...
海野十三 「空襲警報」
......
波立一 「動員令」
...人並な挨拶をして営庭に入って行ったのを最後に...
久生十蘭 「蝶の絵」
...暗い石の拱門を入ったところがコンクリートの営庭で...
久生十蘭 「ノア」
...煙のように営庭の中に流れていた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...おれはふと思ふおれたちこそ苦闘する中国の兄弟に送られた××(1)の×(2)軍国境を越えて共に暴圧の鎖を断ち切る自由の戦士!いま丘を越え海を越えて武器を携え急×(3)に赴くおれたちではないかとけたゝましく響く喇叭の音におれはふと我に返る(……蒋介石ごときは問題ではない(わが敵はただ第十九路軍……砂風の吹き荒れる営庭で...
槇村浩 「出征」
...針(はり)のやうに刺(さ)す兵営(へいえい)の窓(まど)に往(ゆ)き来(き)する黒(くろ)い影(かげ)と時(とき)どき営庭(えいてい)の燈(ひ)に反射(はんしゃ)する銃剣(じうけん)を見詰(みつ)めながらおれは思(おも)ふ...
槇村浩 「一九三二・二・二六」
...兵隊共は営庭でぶら/\歩いてゐる...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...営庭の掃除の時に見付けた尾錠(びじょう)や釦(ボタン)を拾い溜めては...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...兵馬に満つる営庭を逍遥(しょうよう)していた...
吉川英治 「黒田如水」
...営庭の大旗がたおれかかったので...
吉川英治 「三国志」
...なんとなく営庭から庁閣にいたるまでが物々しい空気である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...すでに営庭の一隅に支度されてあったのだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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