...かつ種々の怪事を営むものにほかならず...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...農業を営む長谷川家の三男坊として生まれた...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...前にも申上げた通りいわゆる琉球王国は慶長十四年以後は日本の一諸侯島津氏が殊更(ことさら)に名に於ては支那に隷(れい)せしめ実に於ては日本に属せしめて私(ひそ)かに支那貿易を営むために存在させた機関に過ぎないのであるから...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...要するに団体生活を営む動物にあっては...
丘浅次郎 「自然界の虚偽」
...家庭生活を営むというわけにもいかないではないか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...美しい日常生活を営むことが出来るでしょう...
太宰治 「斜陽」
...そこに愛の巣を営む約束で一年間月々生活費を送っていた秋本の定宿も...
徳田秋声 「仮装人物」
...この場合の知能は何も別に批判的な――この最も知能的な――機能を営む必要を現実的には感じなくて済んだのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...認識論的機能を営む筈のクリティシズムの謂である...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...併しそれはそれで独自の機能を営むことが出来るという処から...
戸坂潤 「思想としての文学」
...士を去りて商を営む者あり...
福沢諭吉 「中元祝酒の記」
...ヨオロッパの北部のいずれよりも最も広汎な最も富める商業を営む都市と一般に認められた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...婦人に友情を営む能力のない所以であって...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...柏軒はお玉が池の新居を営むに当つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この土地で医業を営むのが有望だと勧めたからである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...相沢と議(はか)りてエリスが母に微(かすか)なる生計(たつき)を営むに足るほどの資本を与へ...
森鴎外 「舞姫」
...自分の家でその近親にとりまかれながら営む静穏な生活のたのしさを避けて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...木の葉ももはや何の生活作用を営む必要が無い事を...
山本宣治 「婦人雑誌と猫」
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