...前にも申上げた通りいわゆる琉球王国は慶長十四年以後は日本の一諸侯島津氏が殊更(ことさら)に名に於ては支那に隷(れい)せしめ実に於ては日本に属せしめて私(ひそ)かに支那貿易を営むために存在させた機関に過ぎないのであるから...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...今日は世界的に文明運動を営む必要を感ずること最も切なりと思うのである...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...二年繰り上げてこの機会に一緒に営むことになっているのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...父の十七回忌と母の二十三回忌の法要を営むに付...
谷崎潤一郎 「細雪」
...すなわち四十に至りては西のかた田を営む...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...或いは(第四に)新しい性質を生み夫が独自の作用を営むという規定を要素としている(第三は仕事を創造する処の技術に相当し...
戸坂潤 「技術の哲学」
...この場合の知能は何も別に批判的な――この最も知能的な――機能を営む必要を現実的には感じなくて済んだのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...生を営む一点から見た人間は...
夏目漱石 「思い出す事など」
...推論にあたって用いる観念やその際営む作用の本性を解明しえたとすれば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...彼が資本家としての機能を営むかぎりにおいては...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...婦人に友情を営む能力のない所以であって...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...女同士の友情を営む可能をはぐくまれている...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...この世の中の被圧迫者達の正当な生活を営むその社会の出現を目的としているんです...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...たとい幾分か農業を営むとしても...
柳田國男 「地名の研究」
...また前の宵から飾っておいて祭を営むにも花々しかったので...
柳田国男 「年中行事覚書」
...山が新嘗の祭を営むというのは珍しいが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...すなわち旅行をもって生を営む婦女に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...農作の前後に二度の祭を営むようになった...
柳田国男 「山の人生」
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