...僕は實際色々な人と思ひがけない處で鉢合せをして喫驚する事があるよ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...もはや眼前の一大惨禍を喫着(きっちゃく)して...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...茶を喫しながらかれらは退屈しのぎをしたものである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...黒燻(くろくすぶ)りの竈(かまど)の前に踞(しゃが)んで煙草を喫(の)んでいる...
鈴木三重吉 「千鳥」
...いま喫茶部で使用しているブロンズの灰皿は...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...自分の畠を自由に何のかかずらいもなく所有している人間を町中で十二人と挙げることはなかなかできないのを知ってわたしは一驚を喫した...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...父親は最後の飯に土瓶(どびん)の茶を入れて喫った...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...それは幽霊が人間のように餅などを喫うはずがないと云うことであった...
田中貢太郎 「餅を喫う」
...むかし国境防備軍団の旅団長として皇帝と同じ食卓で茶を喫(の)んだ記憶を秘蔵し...
谷譲次 「踊る地平線」
...池のそばには喫茶店を出す...
豊島与志雄 「崖下の池」
...喫煙室のソーファに沈んで煙草を吹かしてゐるより他はなかつた...
中原中也 「我が生活」
...お関の美しさを満喫しております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...町の或る小綺麗な喫茶店に入つた...
萩原朔太郎 「宿命」
...出窓の敷居に腰をかけて煙草を喫ったりしているが...
久生十蘭 「肌色の月」
...ひとたびイリの地を踏む者の一驚を喫する所なり...
日野強 「新疆所感」
...夫とモートンが夜に喫煙室で計画を練っているのをたびたび聞きました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...「貴著伊沢蘭軒中松田道夫君の事を記載有之、始て同君の前生活を知ることを得、一驚を喫候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
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