...まるで喪心(そうしん)した人のように...
芥川龍之介 「妖婆」
...われは喪心者の如く凝立して...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...喪心(そうしん)の態(てい)で...
海野十三 「電気看板の神経」
...喪心したやうにして立つてゐた...
田山録弥 「磯清水」
...全く喪心したもののやうにぐたりとなつてゐた...
田山花袋 「道綱の母」
...私は老母(ばあ)さんのぶつぶつ言っているのを尻目(しりめ)にかけながら座敷に上って喪心したようにどかりと尻を落してぐったりとなっていた...
近松秋江 「うつり香」
...幾日も喪心者のようになって彷徨したと云っている...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...參政韓圭咼は歔欷流涕の餘殆ど喪心し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は喪心のあまり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ついにジャン・ヴァルジャンは、喪心の極、平静のうちにはいった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...勘次(かんじ)は雨(あめ)に打(う)たれつゝ喪心(さうしん)したやうに庭(には)に立(た)つて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...玩物喪心(ぐわんぶつさうしん)と申すか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は喪心者のやうに空を見ながら...
萩原朔太郎 「宿命」
...おそらく消極的な喪心の廃兵だつた...
牧野信一 「凩日記」
...喪心(そうしん)しているもののように...
吉川英治 「三国志」
...喪心(そうしん)せんばかり驚いて...
吉川英治 「三国志」
...血しおの中に喪心(そうしん)していた曹植が...
吉川英治 「三国志」
...老母も喪心(そうしん)してしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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