...喪心(そうしん)の体(てい)で立去ったというのは...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...レールの上へ叩きつけられて喪心してしまったお品を...
大阪圭吉 「坑鬼」
...5翅(つばさ)のおとを聴かんとして水鏡(みづかがみ)する喪心(さうしん)の あゆみゆく薔薇6ひひらぎの葉(は)のねむるやうに ゆめをおひかける霧色(きりいろ)の薔薇の花...
大手拓次 「藍色の蟇」
...魚は喪心していた人のようにわざと悲しそうな顔をして驚いてみせた...
田中貢太郎 「竹青」
...彼は喪心したようにぐらぐらとよろめいて其処(そこ)にある椅子(いす)の上に臀餅(しりもち)をついた...
谷崎潤一郎 「途上」
...白髮の老爺(らうや)の喪心したるやうに...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...喪心したやうにして立つてゐた...
田山録弥 「磯清水」
...喪心(そうしん)した人のように...
田山花袋 「田舎教師」
...參政韓圭咼は歔欷流涕の餘殆ど喪心し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...八 裂き取られたる上衣の一片その喪心の最中に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私は以前病気で居る間からぼうつとして畢つて居る時は或物に目をつけると喪心したやうに何時までも見て居るのが癖であつた...
長塚節 「隣室の客」
......
中原中也 「山羊の歌」
...玩物喪心(ぐわんぶつさうしん)と申すか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...在りのまゝの物体を在りのまゝに見すぎると喪心するものだからね……」好くも斯んな細い声が出るものかと吾ながら驚かされる程の細い声で...
牧野信一 「凩日記」
...喪心(そうしん)しているもののように...
吉川英治 「三国志」
...血しおの中に喪心(そうしん)していた曹植が...
吉川英治 「三国志」
...喪心狼狽(そうしんろうばい)...
吉川英治 「三国志」
...喪心(そうしん)したのであろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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