...金花はまるで喪心(さうしん)したやうに...
芥川龍之介 「南京の基督」
...こは美濃の國の藍見(あゐみ)河二八の河上なる喪山(もやま)といふ山なり...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...やはり自己喪失をしていたのであろうか...
太宰治 「雀」
...とんだ御心配をかけまして! 今日はじつに好い天気ですなあ! その喪服も...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...喪章はいっそはずしたもんでしょうかねえ?」「どうとも御隨意に...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...若夫人は一人でしつこく喪にこもっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...喪も騒乱となることがある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...新内をよべば喪章をつけてゐる蔦雄大正元年九月――御大葬ちかくのころ街頭スナップとして尊い...
正岡容 「大正東京錦絵」
...一国のために人口の半ばを喪(うしの)うたと吹き立て...
南方熊楠 「十二支考」
...彼(かの)「怙を喪つて久からずして」退隠したと云ふ説は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...母岩田氏(いわたうじ)縫(ぬい)を喪(うしな)ってから十二年...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎は師狩谷斎(かりやえきさい)を喪なった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ローマの人たちは服喪の日と祝賀の日とに同じ服装をつけた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...工藝は質を失い美を喪(うしな)ってきたのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...老イヴォンヌと同じに襞だけつけた厚い綿紗の喪帽をかぶつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...ましてご服喪(ふくも)の折...
吉川英治 「私本太平記」
...すッかり意気を沮喪(そそう)させて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...喪心(そうしん)したようになって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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