...夜のごとき喪服を着たデンマークの公子と面を会わせて...
有島武郎 「二つの道」
...妻子はもう一年あまりも喪に服していたが...
田中貢太郎 「西湖主」
...完全ナ記憶喪失ニ似タ忘レカタデアッタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...そのためにややもすると前進する勇気を阻喪しやすい...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...今や星氏の逆襲を受けて意気漸く沮喪せむとせり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...しかし友の喪に包まれてる今では...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...怪我をして氣を喪(うしな)つてそんな夢を見たのではないかと言ふことだ」「――」「もう一つは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たゞ一と粒種の三河屋の希望を喪(うしな)つた悲みに浸り切つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...改めて配偶(つれあひ)を喪(うし)なつた悲歎にさいなまれて居る樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お藤は喪心したように...
野村胡堂 「礫心中」
...まだ書こうとする熱意を喪(うしな)ってはいないのだろうか――そう妻は無言のうちに訊(たず)ねているようであった...
原民喜 「冬日記」
...妻を喪った男やもめに...
宮本百合子 「現実に立って」
...二つの喪服を重ねて着ねばならぬ私だったのでございます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...喪服を着た人びとの小さな葬列が動いている...
山川方夫 「夏の葬列」
...甚だしい記憶の喪失が...
夢野久作 「一足お先に」
...「人の喪(も)に乗じて...
吉川英治 「三国志」
...今日までも」すべての感動を喪失(そうしつ)して...
吉川英治 「旗岡巡査」
...こんなふうに深淵(しんえん)の龍(りゅう)のごとき本性を喪失(そうしつ)していないのである...
吉川英治 「源頼朝」
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