...「オルガノ」の響喧しく...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...口喧しい老人より」北畠老人は懐中(ふところ)から眼鏡をとり出して...
薄田泣菫 「中宮寺の春」
...お上が喧しいだで...
田山花袋 「歸國」
...蛙(かはづ)の喧しく啼くのを見ても...
田山録弥 「百合子」
...だが若い娘さんにゃ喧し屋は禁物だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...……ママはあんな口喧しい怒り虫でしょう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...轡虫(くつわむし)などは喧しい程で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その当時喧しくはやし立てられた内閣審議会はこの後藤内相の腹案によると云われている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...世間が多事になり藩と藩との間にも多少外交が喧しくなったので初めて学者の必要を感じ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...市役所から喧しく云って来て居ったので...
火野葦平 「糞尿譚」
...喧しく云われ通しであった...
火野葦平 「糞尿譚」
...ほととぎす妄りに鳴かず一章を読み終へて後一章を次ぐ咢堂先生を嘗て莫哀山荘に御尋ねした時軽井沢では梅雨期にはほととぎすが喧しい位啼くといふ御話であつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...喧しく云えば船を動かして...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...また優陀摩仙が一たび神足を失して、水陸到る処物の声に正念を擾(みだ)されたちゅう譚から出たらしいは、この辺で熊野の神が、田辺町より三里足らずの富田の海辺に鎮坐し掛かると、波の音が喧しい、それを厭(いと)うて山へ上ると松籟(しょうらい)絶えず聞えるので「波の音聞かずがための山籠(ごも)り、苦は色かへて松風の声」と詠じて、本宮へ宿替えされたてふのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...独立問題の喧しくなって来ていた折のことだ...
横光利一 「夜の靴」
...雨樋から庭へ下る流れの喧しい音...
吉江喬松 「五月雨」
...松蝉の聲が喧しく聞えてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...「畜生!喧しい、も少し静かにしろ...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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