...喟然(きぜん)として歎じて...
泉鏡花 「薄紅梅」
...喟然として歎じて...
泉鏡花 「薄紅梅」
...と喟然(きぜん)として天井を仰いで歎ずるのを見て...
泉鏡花 「婦系図」
...環堵廓然として空宇人(ひと)を絶ち、茫々たる萋草(さいさう)晝尚ほ暗く、古墳累々として其間に横(よこた)はれるを見、猛然として悟り、喟然として嘆ず、吁、天下、心を傷(いた)ましむる斯の如きものあるか...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...喟然(きぜん)として「仁水(じんすい)だ喃(なあ)」と嘆じた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...喟然(きぜん)として嘆じて曰く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...喟然(きぜん)としてわが文藻の乏しきを悲しまなければならない...
永井荷風 「申訳」
...喟然(きぜん)として歎息せざるを得なかつた次第である...
永井荷風 「来訪者」
...彼は喟然(きぜん)として大息(たいそく)していう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...女と云うものは始末におえない物件だからなあ」と主人は喟然(きぜん)として大息(たいそく)を洩(も)らした...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...上子喟然トシテ嘆ジテ曰ク...
成島柳北 「他山の石」
...喟然長大息せざるを得ず...
日野強 「新疆所感」
...稍(やや)あッて俄(にわか)に喟然(きぜん)として歎息して...
二葉亭四迷 「浮雲」
...たゞ喟然たる気持のみが不安な程胸に拡がつてゐた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...抑(そもそ)も亦喟然(きぜん)として歎ずべきの事なりや...
山路愛山 「凡神的唯心的傾向に就て」
...……これを見た呉青秀は喟然(きぜん)として決するところあり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...夫子喟然(きぜん)として嘆じて曰く...
和辻哲郎 「孔子」
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