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石川啄木 「一握の砂」
...職務上不便を感ずること尠(すくな)からざる由を喞(かこ)てども...
泉鏡花 「活人形」
...『その地面の下の真暗な深い穴の中では、土をひつかく者や、喞へる者や、曵きずる者や、数千の蟻が働いてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...「学校に行かんならんのでこんな絵でも日がかかって困ります」などと喞(かこ)ったりされながら「写されるのだったら直写ししても構いませぬ」と気易く許して頂いて...
上村松園 「昔のことなど」
...人に向つて氣色(きしよく)の勝(すぐ)れざるを喞ちし事もなく...
高山樗牛 「瀧口入道」
...あのやうな喞筒の練習! 自分は何だか不思議なやうな気が為(し)て仕方が無かつたが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...喞筒(ポンプ)なんて...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...子規も小さい時分から絵画は非常に好きだが自分は一向かけないのが残念でたまらぬと喞(かこ)っていた...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...虫声喞々...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...徒勞(むだ)である喞筒(ポンプ)へ群集(ぐんしふ)は水(みづ)を汲(く)むのに近所(きんじよ)の有(あら)ゆる井戸(ゐど)は皆(みな)釣瓶(つるべ)が屆(とゞ)かなくなつた...
長塚節 「土」
...わが頭の白きを喞(かこ)つものは幸の部に属する人である...
夏目漱石 「草枕」
...市中の喞筒(ぽんぷ)は総出となりて屋根に水を注いでいる...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...ロウマの学者達が喞(かこ)った時に...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そして著者達は勤労と農業の不断の衰退を喞っているのである2)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...併しついに、我孔明に及ばずであった」と、喞(かこ)った...
吉川英治 「三国志」
...独り喞(ごち)に呟いた...
吉川英治 「私本太平記」
...どれもこれもお茶挽(ちゃひ)き姿で手持ちぶさたを喞(かこ)っている風(ふう)...
吉川英治 「私本太平記」
...……雁(がん)ばかり飛んでいやがる」喞(かこ)ち合っていた時だった...
吉川英治 「源頼朝」
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