...すぐ真空喞筒(しんくうポンプ)を回転(まわ)してくれ給え」航空大尉と...
海野十三 「恐しき通夜」
...喞筒(ポンプ)はウウーンと重苦(おもくる)しい呻(うな)りをあげ激しい勢いで重油がエンジンに噴(ふ)きこまれて行った...
海野十三 「空襲葬送曲」
...喞筒を第一防禦(ぼうぎょ)甲板へ搬(はこ)べ!」艦内は名状すべからざる事態であった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...おそらくは消防夫が喞筒(ポンプ)で硫酸を撒いても...
谷譲次 「踊る地平線」
...旅の身ではねえと喞(かこ)ち言(ごと)をおっしゃる――まして...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから満潮の勢いと喞筒の力で引き揚げるのだそうだ...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...市中の喞筒(ぽんぷ)は総出となりて屋根に水を注いでいる...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...それでも母親が料理や裁縫についての彼女の身だしなみの無さすぎることを喞つたりすると...
牧野信一 「小川の流れ」
...食物の不足を喞つ正当な理由はないとか...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...引きずるやうに鷄を喞へて行く猫を追ひかけたけれど...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...兵法の舵(かじ)をとりても世のなみを渡りかねたる石の舟かも処世の如才(じょさい)に欠けている自分の――いわゆる世渡り下手を喞(かこ)って...
吉川英治 「剣の四君子」
...喞(かこ)つもあり...
吉川英治 「私本太平記」
...独(ひと)り喞(ごち)して...
吉川英治 「私本太平記」
...独り喞(ごち)に呟いた...
吉川英治 「私本太平記」
...不遇を喞(かこ)っていた一人物がいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ喞(かこ)ち顔(がお)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...英国労働の労賃の高いことをもってその製造品が外国市場で売負かされる原因であると喞(かこ)っているが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...彼らは他人の法外な利潤を喞っているが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??