...「その理論には簡単に喝破できる反論がある」...
...「いけませんな」と喝破(かつぱ)してしまつた...
芥川龍之介 「鑑定」
...「君の着物は相不変遊んでゐるぢやないか」と喝破(かつぱ)した...
芥川龍之介 「着物」
...」など喝破して、すまして居られなくなつたであらう...
太宰治 「ラロシフコー」
...動物に対する感情の相違は畢竟(ひっきょう)民族の問題であると喝破(かっぱ)した...
谷譲次 「踊る地平線」
...逢茶喫茶逢飯喫飯と喝破された...
種田山頭火 「道〔扉の言葉〕」
...処が自由主義が終って三権分立などは過去の寝言だと喝破しているのがヒトラーの徒なのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...しかも暗涙を以て民病の状を喝破して余す所がない...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...極めて端的に喝破している...
中谷宇吉郎 「千年の時差」
...既に閣下も喝破された通り...
久生十蘭 「魔都」
...世の中に種々(いろいろ)ある怪物(ばけもの)の詮索をするのを止(や)めて先(ま)ず我々人間が一番大きな怪物(ばけもの)で神変(しんぺん)不思議な能力を持っていると喝破(かっぱ)し...
平井金三 「大きな怪物」
...力と慰安と快楽の確保された資源となるのであらうと彼は喝破してゐる...
平田禿木 「趣味としての読書」
...理性の色彩を抹殺せむ用意」とかつて喝破せられしもまた...
正岡容 「寄席行燈」
...盗まれた仏像も「来年八月には屹度(きっと)出る」などと喝破しているところ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...そうして関孝和と建部賢弘との人物並びに学業の相違はあたかもよく建部がこれを喝破し得たように思われる...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...親の命令に服從する義務が無いと喝破(かつぱ)し...
三島霜川 「平民の娘」
...+−0(プラスマイナスゼロ)式な利己人の表現に過ぎないと喝破し...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...生前の正成が喝破(かっぱ)したのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...まだ一人も得たるものあらず――と末法の世を喝破してある言葉を一読して...
吉川英治 「親鸞」
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