...「その理論には簡単に喝破できる反論がある」...
...歴史とは大人物の伝記のみとカーライルの喝破(かっぱ)した言にいくぶんなりともその理を認むる者は...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...以て自己の利を図るの結果であると喝破したが...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...逢茶喫茶逢飯喫飯と喝破された...
種田山頭火 「道〔扉の言葉〕」
...処が自由主義が終って三権分立などは過去の寝言だと喝破しているのがヒトラーの徒なのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...農は国の本なりと喝破したのに感激して...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかも暗涙を以て民病の状を喝破して余す所がない...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...極めて端的に喝破している...
中谷宇吉郎 「千年の時差」
...すでに総監も喝破したように...
久生十蘭 「魔都」
...既に閣下も喝破された通り...
久生十蘭 「魔都」
...初めて後藤春が『渓蛮叢笑』に載っている燕子花は藤生でカキツバタには合わぬと喝破し...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...馬鈴薯はけっしてジャガタライモではないぞと今日大声で疾呼し喝破したのは私であったが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...早くも明治十二年(1879)に植物学者の田代安定(たしろあんてい)君が当時博物局発行の『博物雑誌』第三号でその誤謬を喝破している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...我生死を尽くすを〉と喝破(かっぱ)したは...
南方熊楠 「十二支考」
...福沢諭吉氏が西洋事情世界国尽(くにづく)しの如き平民的文学を創(はじ)めて天は人の上に人を作らずと喝破(かつぱ)せしが如き...
山路愛山 「明治文学史」
...+−0(プラスマイナスゼロ)式な利己人の表現に過ぎないと喝破し...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...痛烈な喝破である...
吉川英治 「折々の記」
...まだ一人も得たるものあらず――と末法の世を喝破してある言葉を一読して...
吉川英治 「親鸞」
...作者が直截(ちょくせつ)に喝破(かっぱ)しているところによると...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
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