...「その理論には簡単に喝破できる反論がある」...
...「君の着物は相不変遊んでゐるぢやないか」と喝破(かつぱ)した...
芥川龍之介 「着物」
...以て自己の利を図るの結果であると喝破したが...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...動物に対する感情の相違は畢竟(ひっきょう)民族の問題であると喝破(かっぱ)した...
谷譲次 「踊る地平線」
...如何ゾ直訳社会主義者流ノ巾掴的平和論ニ安ンズルヲ得ベキ」云々(『日本改造法案大綱』)と喝破している...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...米国の或る州の学制などを引用して正面から喝破した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...農は国の本なりと喝破したのに感激して...
中里介山 「大菩薩峠」
...既に閣下も喝破された通り...
久生十蘭 「魔都」
...初めて後藤春が『渓蛮叢笑』に載っている燕子花は藤生でカキツバタには合わぬと喝破し...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...この楓をカエデとする滔々たる世の風潮に逆らってそれはカエデではないと初めて喝破し否定した貝原益軒があって...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...京都の北地所在に多く産し菜店に誤て加茂川ノリと呼んでいる者はその実はこの地耳であると喝破した人が京都に在った...
牧野富太郎 「植物記」
...理性の色彩を抹殺せむ用意」とかつて喝破せられしもまた...
正岡容 「寄席行燈」
...我生死を尽くすを〉と喝破(かっぱ)したは...
南方熊楠 「十二支考」
...吾輩アンポンタン・ポカンが一たび『脳髄は物を考える処に非ず』と喝破するや...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...痛烈な喝破である...
吉川英治 「折々の記」
...生前の正成が喝破(かっぱ)したのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...あたまからがんと喝破(かっぱ)されて...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ一人も得たるものあらず――と末法の世を喝破してある言葉を一読して...
吉川英治 「親鸞」
...どうかすると東洋の禅坊主の喝破や隠棲者のつぶやきと一致したりしているのは思想上の奇観でもある...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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