...「その理論には簡単に喝破できる反論がある」...
...「いけませんな」と喝破(かつぱ)してしまつた...
芥川龍之介 「鑑定」
...去れば政友會の諸君も衷心を欺かず賛同せよと喝破して降壇せんとするや政友會の院内總理元田肇氏は島田氏に質問ありと叫び君の辯舌が餘りに巧妙なる故趣意の存する所を知るに苦しむ...
石川啄木 「雲間寸觀」
...米国の或る州の学制などを引用して正面から喝破した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...子規氏は憤然として「先生そんな月並をしちゃいけませぬ」と喝破した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...農は国の本なりと喝破したのに感激して...
中里介山 「大菩薩峠」
...妙なところにいるじゃないか」と喝破するところで終りになっていた...
久生十蘭 「魔都」
...真名古が喝破するより早く外庭に面した窓の方へ駆け寄ってむさんに逃げ出そうとした...
久生十蘭 「魔都」
...馬鈴薯はけっしてジャガタライモではないぞと今日大声で疾呼し喝破したのは私であったが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...この楓をカエデとする滔々たる世の風潮に逆らってそれはカエデではないと初めて喝破し否定した貝原益軒があって...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...京都の北地所在に多く産し菜店に誤て加茂川ノリと呼んでいる者はその実はこの地耳であると喝破した人が京都に在った...
牧野富太郎 「植物記」
...理性の色彩を抹殺せむ用意」とかつて喝破せられしもまた...
正岡容 「寄席行燈」
...盗まれた仏像も「来年八月には屹度(きっと)出る」などと喝破しているところ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...親の命令に服從する義務が無いと喝破(かつぱ)し...
三島霜川 「平民の娘」
...福沢諭吉氏が西洋事情世界国尽(くにづく)しの如き平民的文学を創(はじ)めて天は人の上に人を作らずと喝破(かつぱ)せしが如き...
山路愛山 「明治文学史」
...おぬしの喝破(かっぱ)に眼がさめて...
吉川英治 「親鸞」
...喝破したということであるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...どうかすると東洋の禅坊主の喝破や隠棲者のつぶやきと一致したりしているのは思想上の奇観でもある...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...作者が直截(ちょくせつ)に喝破(かっぱ)しているところによると...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
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