...喜んでいるとも受け取れる...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...平凡な青年ならできてもできなくとも周囲のものにおだてあげられれば疑いもせずに父の遺業を嗣(つ)ぐまねをして喜んでいるだろう...
有島武郎 「或る女」
...丸木は情の心をもてあそんで喜んでいる...
海野十三 「火星兵団」
...時間を長く使うほど得だとかいうふうに考えてずいぶん長時間働かして喜んでいる主人がある...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...喜んでいるのか泣いているのか判断のつかない眼つきを見ていた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...彼がお客を喜んでいる程度は去年の伯爵の足もとにも及ばず...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...欧州人に褒められたからといって喜んでいるのは少し変だが...
戸坂潤 「読書法」
...しかし本人が一人で喜んでいるのだから...
中谷宇吉郎 「八戒に遭った話」
...余は一種の価値を見出して喜んでいる...
夏目漱石 「思い出す事など」
...「君が来たんで生徒も大いに喜んでいるから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...全く東風君独特の伎倆で敬々服々の至りだ」としきりに正直な人をまぜ返して喜んでいる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...珍品を掘り当てて喜んでいると...
野村胡堂 「胡堂百話」
...皆んなどんなに喜んでいることでしょう」「いやそう言われると極りが悪い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私がたくさん酒を呑んだって帳場では喜んでいる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...家の者はまことに世話のやけない年寄だと思って喜んでいる...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...やっといる処が出来たって喜んでいるんですもの」程経って...
宮本百合子 「或る日」
...モンテーニュはかえって彼が異常なる心理を描写していることを喜んでいる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ルパシカを着る息子たとえば息子がルパシカを着て喜んでいるとする...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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