...誇りにして喜んでゐることが一つあるのですよ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...兄さん」と云はれて喜んでゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...主膳は結局己(じぶん)の手で殺生しないですんだことを喜んで...
田中貢太郎 「皿屋敷」
...猥褻(わいせつ)な想像をしあっては喜んでいる...
田中英光 「オリンポスの果実」
...喜んで貰おうとしていたのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...芳子もまた喜んで自分の妻になったであろう...
田山花袋 「蒲団」
...チロは喜んで、広間の中を駆けまわりました...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...互いに憎み互いに殺しあって喜んでいた此の大罪悪を終結し...
永井隆 「長崎の鐘」
...はち一ぱい平らげたお客ははじめてでしょうなあ」「お口に合って接待係も喜んでおりますよ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...小野川の老いて稚気(ちき)ある振舞(ふるまい)を喜んで話していると...
中里介山 「大菩薩峠」
...弓矢も望み次第のものを」兵馬は喜んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...平次は決して喜んではいなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無事に世を送つてゐることを喜んでゐた...
正宗白鳥 「假面」
...すなわちその宅に入り仔細を話すに伯奢喜んで二人をもてなし...
南方熊楠 「十二支考」
...何かのおりには親身な志を見せる薫を喜んで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「だつて私のだんだん都合のよくなるのを喜んで下さるのは...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...蚯蚓(みみず)に掘り当てて喜んでいるとは...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...喜んで君の道づれになってくれるなら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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