...いそいそと世話女房らしく喜び勇んで二階に上がって来る葉子を見いだすだろうとばかり思っていたらしい倉地は...
有島武郎 「或る女」
...私はこの歌を喜び勇んで空に漂はす...
有島武郎 「運命と人」
...新井田氏はその成功に喜び勇んで早く実用的な機械の製作にかかりたいとあせるのだけれども...
有島武郎 「星座」
...喜び勇んでお家を出たときの元気はどこへやら...
大阪圭吉 「香水紳士」
...喜び勇んで、之に應ず...
大町桂月 「十和田湖」
...その能率に至っては早仕舞を楽しみつつ喜び勇んで働く人々の八時間にも劣るものであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...喜び勇んで新らしい皿と新らしい茶をとりに駈け出して行った...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...喜び勇んで村の人にこの事を話しました...
夢野久作 「ルルとミミ」
...しかし彼の心は喜び勇んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...神と直接話し合うことが許されるので喜び勇んで行くのです...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...乳母のところへ喜び勇んで...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...屈強な若者が喜び勇んで旅立ち...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...この素晴らしい天候に喜び勇んで歩いているはずなのに馬鹿馬鹿しい限りである...
松濤明 「春の遠山入り」
...喜び勇んで食いおわったが...
南方熊楠 「十二支考」
...始てのようではなかった」親子が喜び勇んで帰った迹(あと)で...
森鴎外 「カズイスチカ」
...二人は喜び勇んで...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...そうしてせっかく喜び勇んでおりました私の心は又も...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...参木に対するいくらかの友情を嗅(か)ぎつけると喜び勇んで乗り出した...
横光利一 「上海」
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