...ともかく私は喜び勇んで大連を後に旅順へ向かったのだった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...お山に登るんだ」とばかり近路を見つけると喜び勇んで...
田中英光 「箱根の山」
...それどころか、喜び勇んで、感動の涙をながしながら、命を投げだしたに違いない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...私は喜び勇んで高知に行つた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...喜び勇んで新らしい皿と新らしい茶をとりに駈け出して行った...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...喜び勇んで村の人にこの事を話しました...
夢野久作 「ルルとミミ」
...彼も同じく喜び勇んでその手を握りしめ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...狐(きつね)も開けてるな」一同の者は喜び勇んで...
豊島与志雄 「ひでり狐」
...そして一同は喜び勇んで城の方へ帰って行きました...
豊島与志雄 「夢の卵」
...志津子夫人は喜び勇んで展望台に飛出し...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...喜び勇んで函嶺の山道へかかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...喜び勇んで凾嶺の山道へかゝつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎は喜び勇んで色男の仲間入りに飛んで行きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...乳母のところへ喜び勇んで...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...私の邪悪な運命はまるで喜び勇んでのように私を追いかけて来て...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...始てのようではなかった」親子が喜び勇んで帰った迹(あと)で...
森鴎外 「カズイスチカ」
...磯に打ち上げる波頭を想像しつつ抜き手を切って喜び勇んでいる...
横光利一 「欧洲紀行」
...佐脇藤八郎は、年少なので、大勢の強者(つわもの)ばらの中に、埋(うず)まっているように交(ま)じっていたが、信長に呼ばれると、「はいッ」と、喜び勇んで、主君の鐙(あぶみ)の側へかけ寄ってきた...
吉川英治 「新書太閤記」
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