...地面の上に敷かれた美しい錦の若葉を無残にも喙(ついば)み尽した...
魯迅 井上紅梅訳 「鴨の喜劇」
...何が故にマジャルドー風情の者が家政に容喙(ようかい)するのか...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...各国王(マハラージャ)の内政に容喙(ようかい)して...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...王の鶉が強い喙でつッかかって来ると...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...B―は時々笹村に酌をしながら喙(くち)を(はさ)んでいた...
徳田秋声 「黴」
...量刑の問題に就いて人民は容喙してはならないのが立前だ...
戸坂潤 「社会時評」
...決して外より之れに容喙するを得ずと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...喙長魚(だつ)みたいな顏をした氣味のわるい男であった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...將軍家などの奧向から表の政治に喙を入れる事でありますが...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...表のことへ喙(くちばし)を入れるは愚か...
直木三十五 「南国太平記」
...喙(くちばし)を出す方が出来て――」「そういうことは...
直木三十五 「南国太平記」
...」亨一は此話の間に屡々喙(くちばし)を挿(は)さまうとしたがやつと女の詞の句切れを見出した...
平出修 「計畫」
...けれども私は夫れに就て喙(くちばし)を容(い)れるような地位でない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...人民はかれこれ喙(くちばし)を容れるべきものでないとなっておったから...
穂積陳重 「法窓夜話」
...誰(た)れ憚(はゞか)る所(ところ)もなく大膽(だいたん)に喙(くち)を容(い)れて)...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...余計なところには一切喙(くちばし)を容(い)れさせないのだから詰まらない事夥(おびただ)しい...
夢野久作 「無系統虎列剌」
...「ああいけない! 誰がそんな作戦をおすすめしたのか」「他人の容喙(ようかい)ではありません...
吉川英治 「三国志」
...彼が喙(くち)を容(い)れる資格はないなんていうことを...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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