...十年もこの學校にゐる土地者(ところもの)の秋野が喙を容れた...
石川啄木 「足跡」
...』『菊池兼治(かねはる)と謂ふ奴ぢやないか?』と主筆が喙(くち)を容れた...
石川啄木 「菊池君」
...先導者は如何なる場合にも自分の仕事に他人の容喙(ようかい)を許さない...
伊藤野枝 「新らしき女の道」
...王の鶉が強い喙でつッかかって来ると...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...私が喙(くち)を出す限りでもないが……...
徳田秋声 「爛」
...各種の社会問題・争議・其の他に容喙するようになった...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それにも拘らず他人の制作の過程や結果に容喙(ようかい)すると期待され得る以上...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...まるで彼が他人の容喙の限りに非ざる家事の都合でどこか遠いところへ行っていて...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...人民などはこれについて何らの喙(くちばし)を容(い)るる理由がないものだなどと狂ってくる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...」亨一は此話の間に屡々喙(くちばし)を(さしは)さまうとしたがやつと女の詞の句切れを見出した...
平出修 「計画」
...他人の働きに喙(くちばし)を容(い)れんと欲せば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その飛馬全身白く喙(くちばし)烏に似...
南方熊楠 「十二支考」
...その肉を食わんと喙(くちばし)を突っ込んで緊(きび)しく締められ...
南方熊楠 「十二支考」
...これに喙(くちばし)を容(い)れることが出来ぬであろう...
森鴎外 「渋江抽斎」
...一毫も容喙(ようかい)の余地なからしめた...
夢野久作 「近世快人伝」
...他人の批判の容喙をゆるさない...
吉川英治 「折々の記」
...容喙(ようかい)はゆるさんといいおる...
吉川英治 「黒田如水」
...そんな皇統の世嗣ぎにまで容喙(ようかい)する...
吉川英治 「私本太平記」
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