...』と、健は喙を容れた...
石川啄木 「足跡」
...お話中に容喙(くちだし)するのも惡いと思つて...
石川啄木 「足跡」
...』『菊池兼治(かねはる)と謂ふ奴ぢやないか?』と主筆が喙(くち)を容れた...
石川啄木 「菊池君」
...地面の上に敷かれた美しい錦の若葉を無残にも喙(ついば)み尽した...
魯迅 井上紅梅訳 「鴨の喜劇」
...編輯を他人に任すとのことはもとより小生の容喙(ようかい)すべきことにてもなく誰がやっても出来さえすれば宜しく候...
高浜虚子 「子規居士と余」
...やがて巨きな喙(くちばし)が水の面に出て来た...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「汪士秀」
...少しは考えろ」と喙(くちばし)を入れるのに松山さんが続けて...
田中英光 「オリンポスの果実」
...ひとのことに容喙することを余儀なくされた人のような...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...喙を入れるというような方(かた)がありますのね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...おそらくロシアでは日本などとちがって科学がかなりまで直接政治に容喙(ようかい)する権利を許されているのではないかと想像される...
寺田寅彦 「自由画稿」
...官僚が資本家や資本家関係の諸問題(争議・組合其の他)に容喙し得るのは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ミウーソフも熱心にその話に容喙(ようかい)しようとしていたのだが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その臓腑を喙むらしい...
豊島与志雄 「自由人」
...喙長魚(だつ)みたいな顏をした氣味のわるい男であった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...將軍家などの奧向から表の政治に喙を入れる事でありますが...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...且その學問上に研究する事柄も其方法も本人の思ふがまゝに一任して傍より喙を容れず...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...その肉を食わんと喙(くちばし)を突っ込んで緊(きび)しく締められ...
南方熊楠 「十二支考」
...他人が容喙(ようかい)して...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索