...喘ぐような息遣いをしながら...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...「もう確かだぜ!」と一人が喘ぐように言った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...かく宣べ牲の小獸の喉(のんど)を酷き青銅の刄(は)に劈んざきて地の上に喘ぐがまゝに斬り倒す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...喘ぐやうな息づかひが...
徳田秋聲 「和解」
...それから一寸間を置いて、喘ぐような声で、「急いで来たものだから息が切れて...
豊島与志雄 「月明」
...そして喘ぐような処で...
豊島与志雄 「囚われ」
...喘ぐ……というほどではなくとも...
豊島与志雄 「春の幻」
...喘ぐように囁いた...
直木三十五 「南国太平記」
...息苦しく喘ぐ姿を見る時...
萩原朔太郎 「宿命」
...かくの如き單に觀られるだけの超時間性無時間性は時間性に喘ぐ現實の主體にとつては單に畫かれたる餅に過ぎぬであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...喘ぐように云ったのと...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...喘ぐやうに訴へた...
原民喜 「雲雀病院」
...ふと僕の耳に僕のゴム底靴の鈍い喘ぐやうな音がきこえる...
原民喜 「魔のひととき」
...喘ぐ呼吸がこまかく...
山川方夫 「愛のごとく」
...喘ぐ...
山中貞雄 「森の石松」
...「お半……お半」(お半の声)「出来るだけ早く帰ってね」(石松の声)「お半、下の親爺に聞いたんだけど、お前――」(お半の声)「だから、早く帰って来てね」石松、喘ぐ...
山中貞雄 「森の石松」
...物価統制に喘ぐ街中を...
山之口貘 「楽になったという話」
...暴々しく喘ぐ息と……伊兵衛は路上の雪の仄明りにそれを見やりながら...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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