...予はこれ以上予の健全を喋々(てふてふ)すべき余裕なし...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...私の前で喋々(ちょうちょう)して聞かせました...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...それから目ばかり大いなる美人の荘子と喋々喃々(ちょうちょうなんなん)するはこの哲学者の細君なるべし...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...由来西洋人の教師(きょうし)と云うものはいかなる俗物にも関(かかわ)らずシェクスピイアとかゲエテとかを喋々(ちょうちょう)してやまないものである...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...今日喋々せる風俗の改良...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...岡安も春江のことなどを忘れてしまったかのように鈴江と喃々喋々(なんなんちょうちょう)の態度をとった...
海野十三 「電気看板の神経」
...喋々せぬでも御察しのことであると思う...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...関係を断れてそこに生活のできないことは喋々を要しないと思う...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...吾々は今更ここに喋々する必要がない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...わが晩餐の膳をして常に詩趣俳味に富ましめたる敢て喋々(ちょうちょう)の弁を要せず...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...しきりにその内容を喋々(ちょうちょう)した...
夏目漱石 「こころ」
...方今政談の喋々(ちょうちょう)をただちに制止せんとするは...
福沢諭吉 「学問の独立」
...人の気品の如何(いかん)は尋常一様の徳論に喋々(ちょうちょう)する善悪邪正など云(い)う簡単なる標準を以て律すべからず...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...貞婦二夫に見(まみ)えずなど根拠もなき愚説を喋々して...
福沢諭吉 「新女大学」
...床の親仁(おやじ)が喋々(ちょうちょう)述べて居る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...事の必要なる理由を論じて喋々喃々(ちょうちょうなんなん)数千言...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...あまたの犬どもが主人の碑にその像を刻まるるもまずはこの格で、ことごとく格別の忠勤を尽したでもなく、若い時、桐野利秋(きりのとしあき)に囲われた妾とか、乃木将軍にツリ銭を貰(もろ)うた草鞋(わらじ)売りとか、喋々すると同様、卑劣めいた咄だ...
南方熊楠 「十二支考」
...既に喋々する必要はなくなつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
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