...今日喋々せる風俗の改良...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...その喋々として我人の罪業の深きゆえん...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...喋々せぬでも御察しのことであると思う...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そうして京都言葉で喋々(ちょうちょう)と喋り立てる老若男女に伍して一服の抹茶をすするのであった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...あらゆる思索・議論・喋々喃々(ちょうちょうなんなん)・暴飲・天才・奇行・変物――牡蠣(かき)の屋台店と鋪道をうずめる椅子の海と...
谷譲次 「踊る地平線」
...実に欧州生活社会の進歩は吾人が喋々するをまたず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...吾々は今更ここに喋々する必要がない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...わが晩餐の膳をして常に詩趣俳味に富ましめたる敢て喋々(ちょうちょう)の弁を要せず...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...今の身で行先の旅の楽しさに喋々(ちょうちょう)と浮れ出す女の話を聞いていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度は岡本の事を喋々(ちょうちょう)し始めた...
夏目漱石 「明暗」
...政談に喋々するなかれ...
福沢諭吉 「学問の独立」
...人の気品の如何(いかん)は尋常一様の徳論に喋々(ちょうちょう)する善悪邪正など云(い)う簡単なる標準を以て律すべからず...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...世間道徳の門においても常に喋々(ちょうちょう)して人心に浸潤したるものなれば...
福沢諭吉 「教育の事」
...八年前より余が喋々(ちょうちょう)説弁(せつべん)する所なれども...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...貞婦二夫に見(まみ)えずなど根拠もなき愚説を喋々して...
福沢諭吉 「新女大学」
...折節に手真似をしながら何事をか喋々(ちょうちょう)と饒舌り立てていた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...その根(こん)を創口(きずぐち)に比して男子に説く趣向を妙案らしく喋々(ちょうちょう)し居るが...
南方熊楠 「十二支考」
...数年前予が今この文を草し居る書斎に対して住みいた芸妓置屋の女将が愛翫したカジカ蛙が合掌して死んだは信心の厚い至りと喋々(ちょうちょう)して...
南方熊楠 「十二支考」
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