...かの写真版のセザンヌを見て色彩のヴアリユルを喋々(てふてふ)するが如き...
芥川龍之介 「骨董羹」
...あまり人の知らぬ山を持って来て喋々するのはすこしいやみだが...
石川欣一 「可愛い山」
...その喋々として我人の罪業の深きゆえん...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...関係を断れてそこに生活のできないことは喋々を要しないと思う...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...しかし今ここで方則の定義や法律と方則との区別などを喋々(ちょうちょう)しようとは思わぬ...
寺田寅彦 「方則について」
...けだし英国がインドを征服したるの歴史はすなわち英国罪悪の歴史にして吾人がここに喋々するを要せず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...あるいはその地方の重なる権者となりたることは吾人が喋々(ちょうちょう)をまたずして識者の知るところならん...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...平時喋々たるは事に臨んで必ず唖...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...今の身で行先の旅の楽しさに喋々(ちょうちょう)と浮れ出す女の話を聞いていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...俗界に喋々(ちょうちょう)する規則取締等こそ真に学思を妨るの害物なりと知るべし...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...俗界に喋々する規則取締等こそ眞に學思を妨るの害物なりと知る可し...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...叮嚀に慇懃(いんぎん)に喋々しく陳(の)べ立てて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...と口々に喋々(ちょうちょう)しく言う声が玄関でした...
二葉亭四迷 「平凡」
...その骨が艶麗の美女となって礼に来て喋々喃々(ちょうちょうなんなん)...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...数年前予が今この文を草し居る書斎に対して住みいた芸妓置屋の女将が愛翫したカジカ蛙が合掌して死んだは信心の厚い至りと喋々(ちょうちょう)して...
南方熊楠 「十二支考」
...玄洋社が腕力に堂々と相並んで如何に眼醒(めざま)しい反抗を試みたかは天下周知の事実だからここには喋々(ちょうちょう)しない事にする...
夢野久作 「近世快人伝」
...さも怪奇きわまる事のように喋々(ちょうちょう)と皆に話しているのを...
吉川英治 「江戸三国志」
...穏田の飯野吉三郎先生とかの衣鉢(いはつ)をうけたような話から喋々と説き初め「ひとつ...
吉川英治 「随筆 新平家」
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