...調子面白い喇叭(ラツパ)の音を澄んだ山国(さんごく)の空気に響かせて...
石川啄木 「赤痢」
...手に持つてゐた熊よけ喇叭(らつぱ)(汽船の代用汽笛であつた)を以つてなぐり倒し...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...とつぜん喇叭(ラッパ)が鳴り響いた...
海野十三 「宇宙戦隊」
...時々喇叭呑(らっぱの)みをやりながら...
田中英光 「オリンポスの果実」
...大審判日(おほさばきのひ)の喇叭手(らっぱしゅ)よ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...新発明の耳喇叭(みみらっぱ)スウェーデン政府の電話局で近頃発明された耳喇叭は交換手の耳にさし込んで通話をするためのものであるが...
寺田寅彦 「話の種」
...前触れに太鼓や喇叭(らっぱ)を吹き立て...
徳田秋声 「縮図」
...それより英書でも質に入れて芸者から喇叭節(らっぱぶし)でも習った方が遥(はる)かにましだとまでは気が付いたが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...喇叭を吹くやうなバスの調子で...
萩原朔太郎 「宿命」
...丁度アルゝの女の曲で喇叭が綺麗にはいつてゐた...
林芙美子 「柿の実」
...喇叭を吹き鳴らしたような声で叫びました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...これは彼も打つた事は無かつたが軍歌調に合せる位ひならば何んでもないので彼は指揮棒の代りに撥をとつて太鼓を打ちながら彼等の喇叭の練習の調子をとつた...
牧野信一 「村のストア派」
...興奮のルツボのなかでやたらに喇叭が鳴りつづけていた...
正岡容 「圓太郎馬車」
...プープープーと喇叭の音を口でやりながら圓太郎は...
正岡容 「圓太郎馬車」
...病んでも片手にしっかりと真鍮(しんちゅう)の喇叭を握りしめたままでいるという話を聞くにつけても(この校正中...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...チャルメラじみた喇叭(ラッパ)を鳴らして干鰯(ほしいわし)の行列じみた調練が始まった...
夢野久作 「近世快人伝」
...手を喇叭(らっぱ)のように口にあてて彼に叫んだ...
横光利一 「日輪」
...たのしみ/\手をつけずに持つて來た二合壜の口を開いて喇叭飮(らつぱのみ)を始める頃になると...
若山牧水 「樹木とその葉」
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