...御糺明(ごきゅうめい)の喇叭(らっぱ)さえ響き渡れば...
芥川龍之介 「おぎん」
...その大きいポスタアの下には喇叭(らっぱ)を吹いている河童だの剣を持っている河童だのが十二三匹描(か)いてありました...
芥川龍之介 「河童」
...喇叭(らっぱ)を吹いて通るだけだった...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...喇嘛寺の前に喇嘛画師の店七軒あり...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...人は未だ剣も鎧も知らず喇叭も戦を呼ぶ角笛も人の世の外なりし...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...夫は喇叭(らつぱ)吹き...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...喇叭(らつぱ)と遣(や)った……こうすりゃ鳥の精がめしあがると同じ事だと……何しろ腹ン中は鴛鷲で一杯でございました...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...時々喇叭呑(らっぱの)みをやりながら...
田中英光 「オリンポスの果実」
...その獣身に喇嘛(らま)教の仏像の菩薩(ぼさつ)に見るような歓喜が溢(あふ)れているところをなかなか捨て難く思う心が...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...太々しい警戒喇叭の音と鋭い犬の悲鳴とが...
豊島与志雄 「悪夢」
...さっきの喇叭の音のような明朗さがなく...
直木三十五 「死までを語る」
...街道でしてゐた豆腐屋の喇叭の音は急に聞えなくなり...
中原中也 「その一週間」
...瑣児肝失喇(ソルカンシラ)の娘で合爾合(カルカ)姫――その恋にはおれが勝って...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...その瞳は翁吉喇土(オンギラアト)の湖のごとく...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...私が彼女と吹き込んだ時代はたいていどこのレコード会社もいまだいわゆる喇叭(ラッパ)吹き込みだった(ビクターへ吹き込む頃になってやっと各社とも今日の電気吹き込となった)...
正岡容 「わが寄席青春録」
...思えば私は喇叭吹き込みの最終期から電気吹き込みの黎明(れいめい)期にかけて関西のレコード界へ登場活躍していたのである...
正岡容 「わが寄席青春録」
...ぷっぷと喇叭(らっぱ)を吹かせてベルリン中を駈け歩いて...
森鴎外 「かのように」
...強烈なウスケの大壜(おおびん)を喇叭(らっぱ)飲みにつかみ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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