...心から善良なファニーになった...
有島武郎 「フランセスの顔」
...善良な市民のつもりでいても...
高見順 「いやな感じ」
...より善良な市民の神経とを絶えずおびやかしながら...
谷譲次 「踊る地平線」
...何といふ善良な人だらう...
種田山頭火 「行乞記」
...この顔がひどく善良な可愛い顔に見えてくる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...」善良な男だ――古き良きイギリス人――素朴で実直...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...そこらの善良な家庭人のような工合(ぐあい)には行かなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...善良な薄ら笑いを洩しました...
豊島与志雄 「香奠」
...レンブラントの善良なるサマリア人の前まで来た時...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...善良な学生ではないな...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...衣類も唯一着でも品質の善良なるものを叮嚀に所持して居ることに滿足したいのであります...
長塚節 「教師」
...善良な小市民の見本であったらしい...
長谷川時雨 「西川小りん」
...善良なやさしい非難の余地のない斯ういふ歌も作者はいくつか作つてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...母は自分の兄弟達と相計つて愚かな長男を排斥して善良な弟を擁立しようとすること...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...父さえ善良な気質を見せて呉れたなら...
松永延造 「職工と微笑」
...私は幼年時代に記憶してゐるやさしい愛情に満ちた善良な父を久しぶりに見ることが出来た...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...彼ほど善良な市民はなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかも善良な者の...
吉川英治 「私本太平記」
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