...生れつきの善良なる心で...
海野十三 「振動魔」
...我々と同じ様な善良な社交生活を営んでいるとおっしゃるのですか」「エエ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...彼は善良なだけそれだけ不幸な人間だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...「事務家の心が善良な直情と事務上の体面との二つに分れる場合に...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...で彼等の善良な意識がそれの正反対な結果によって裏切られても...
戸坂潤 「思想としての文学」
...常に傲然として思想上の治外法權を維持せり侯或は此未開國を征服するの野心ありとせむされど侯は果して善良なる君主たるを得る乎伊藤侯と大隈伯とは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼れは正直にして善良なる信条を有したりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...……善良なみごとな人々だ! 俺は彼らに心配をかけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悪意がなくてかなり親切な善良な人たちを相手にすることだけで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...善良なる良人となろうかと...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...裁判長は善良なかなり頭のいい男ではあったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...テナルディエの形となって地から出て来る善良な天使であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...善良な客が進んで船内の平和を主張するには...
中里介山 「大菩薩峠」
...善良な夫になって御上げなさい...
夏目漱石 「行人」
...私はただの善良なおじさんさ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...それに、彼の声にも、彼女の声にも、一度だって疑わしいことがあっただろうか? もし何でもなかったとしたら、この俺は、善良な友人と、貞節な妻とに対して、あんな恐ろしい疑いを抱いた、この俺は何という人間だ――だがそんなことは断じてない...
平林初之輔 「二人の盲人」
...いつも浮べた善良な微笑と...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...黒くすすけた農家の土間や農事の手伝いで日にやけた善良な農家の主婦たちに礼をしました...
和辻哲郎 「土下座」
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