...彼女に善祥の兆しを感じる...
...新年を迎えるにあたって、善祥を願いたい...
...善祥のお守りを買いに行った...
...彼の人生には、善祥が足りないように思える...
...今年は、善祥の年になることを願っている...
...順慶が身の上は暫く措(お)いて、先ず秀次の末路のことを語るなら、聚楽に於いて不穏の計畫があるという風説が頻々と伏見に達するので、太閤も捨てゝ置くことが出来ず、宮部善祥坊法印、前田徳善院僧正、増田右衛門尉長盛、石田治部少輔三成、富田左近将藍(しょうげん)の五人を使者として秀次の許(もと)へ遣わし、野心之旨有レ之ように粗(ほゞ)被二間召一候、勿論虚説にてあるべきとは思(おぼ)し候え共、たしかなるように方々より告知する条、疎意なきにおいては、七枚継ぎの誓紙を以て可レ被レ盡二心底一之旨(しんていをつくさるべきのむね)を申し入れた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...或は順慶の説くが如く三成の細工や手加減が施されていたのかも知れないが、こんな工合に種々な方面から注進があり、怪しい書類までも提出されると云う有様で、追い/\都鄙(とひ)が騒がしくなって来るので、父子の間にとかくの浮説が出来ると云うのも直談(じきだん)がないからである、急ぎ秀次是へ参られ候え、結(むすぼ)れぬる氷を春風の解くように、互のおもわくを晴らして和睦あるべしと、再び宮部善祥坊、徳善院玄以僧正、中村式部少輔一氏、堀尾帯刀先生(せんじょう)吉晴、山内対馬守の五人を迎えの使者として、聚楽へ遣わすことになった...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
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