...のみならず親兎がすこぶる善くないと思った...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...あれは善くないから取りかえてくれろの...
岩野泡鳴 「耽溺」
...親切を懼(おそ)れるのは善くない...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...私が善くないのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...自分のうちにある善(よ)いものとそれほど善くないものとを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...医者は性質(たち)が善くないと云う...
夏目漱石 「虞美人草」
...訳の分ったように弁じ立てては善くない...
夏目漱石 「坑夫」
...まだすっかり善くないんですか」と代助は気の毒そうな顔で尋ねた...
夏目漱石 「それから」
...「なるほど善くないね...
夏目漱石 「野分」
...しかし迷亭君見たように余計な茶々を入れて打(ぶ)ち壊(こ)わすのは善くないと思う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この匂いは生きてる内から余り好きでもなかったが死んで後もやはり善くないヨ 何だか胸につまるようで...
正岡子規 「墓」
...ただあの文章はいくらか書き様に善くない処があって徒(いたず)らに人を罵詈(ばり)したように聞こえたのは甚だ面白くなかった...
正岡子規 「病牀苦語」
...ところが五月に這入つてから頭の工合が相変らず善くないといふ位で毎日諸氏のかはるがはるの介抱(かいほう)に多少の苦しみは紛(まぎ)らしとつたが...
正岡子規 「病牀六尺」
...佐殿(すけどの)に文覚(もんがく)鰒(ふぐ)をすゝめけり「比喩(ひゆ)に堕ちてゐるから善くない」とあれどもこの句の表面には比喩なし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...商売のじゃまをするのは善くない事だし...
三好十郎 「恐怖の季節」
...『人にじろ/\見られるのは兎に角気持が善くないからな...
村山槐多 「悪魔の舌」
...仲の善くないのは神様ではなくて...
柳田國男 「日本の伝説」
...その人たちがしばしば「女子の中性化」というような言葉を用いて現代の重要問題の一つである女子解放運動を善くないことのように論じることです...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
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