...平生善くない事ばかりやつてゐる議會に對しては...
石川啄木 「大硯君足下」
...のみならず親兎がすこぶる善くないと思った...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...仲小路農相は商売人が善くないからだと言ひ...
薄田泣菫 「茶話」
...何か善くない事を考へてゐたらしかつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...親切を懼(おそ)れるのは善くない...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...座が天下を專有することは善くない...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...そりゃア善くない点があるのでございますからね...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...自分のうちにある善(よ)いものとそれほど善くないものとを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...医者は性質(たち)が善くないと云う...
夏目漱石 「虞美人草」
...「もっとも一郎さんも善くないと僕は思いますよ...
夏目漱石 「行人」
...訳の分ったように弁じ立てては善くない...
夏目漱石 「坑夫」
...「水島と云う人には逢った事もございませんが、とにかくこちらと御縁組が出来れば生涯(しょうがい)の幸福で、本人は無論異存はないのでしょう」「ええ水島さんは貰いたがっているんですが、苦沙弥だの迷亭だのって変り者が何だとか、かんだとか云うものですから」「そりゃ、善くない事で、相当の教育のあるものにも似合わん所作(しょさ)ですな...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...酒もタチが善くない方で...
羽志主水 「越後獅子」
...何分不作法で善くない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...あまり彼の家と仲の善くない近所の会社員だつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...ただあの文章はいくらか書き様に善くない処があって徒(いたず)らに人を罵詈(ばり)したように聞こえたのは甚だ面白くなかった...
正岡子規 「病牀苦語」
...ところが五月に這入つてから頭の工合が相変らず善くないといふ位で毎日諸氏のかはるがはるの介抱(かいほう)に多少の苦しみは紛(まぎ)らしとつたが...
正岡子規 「病牀六尺」
...『人にじろ/\見られるのは兎に角気持が善くないからな...
村山槐多 「悪魔の舌」
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