...その又死ねば善いと思つた中には僕の肉親さへゐないことはない...
芥川龍之介 「僕は」
...翁は善いと思つたことは直ぐに言行に移し表明するのを常としました...
石川三四郎 「浪」
...善いほうに解釈して置くのがいいようだ...
太宰治 「女の決闘」
...善い思想へ導くという...
戸坂潤 「思想動員論」
...教授としての頭の善い悪いは一体教授会が判定しなければならないことだ...
戸坂潤 「社会時評」
...善い事はなおさらできないのである...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...善い意志をもつては目覚めなかつた起きれば愁(うれ)はしい平常(いつも)のおもひ私は...
中原中也 「山羊の歌」
...本も何も買えなくても善いから為替(かわせ)はみんな下宿料にぶち込んで人間らしい暮しをしようという気になる...
夏目漱石 「倫敦消息」
...自分だって読んだ事もないのに鉄道馬車の中なんかでよせば善いと思ったが...
夏目漱石 「倫敦消息」
...お前も心の善い人の中(うち)かと笑う...
新渡戸稲造 「人格を認知せざる国民」
...却つて保存の爲めには善いかも知れない...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...きっと善いものが秘んでいるのだ...
松永延造 「職工と微笑」
...「一の国民にとつて、他の国民の真似をすることなしに、自己自身の中心及び自己自身の要求から出たもののみが、善いものである...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...人間は「善い国民」の意味において社会にどこまでも内在的である...
三木清 「哲学入門」
...善い訳は少ないので...
森鴎外 「カズイスチカ」
...それが善いか悪しいかは...
横光利一 「夜の靴」
...善い虻がやって来て...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...畿内でこのように善い教育を受けた人を見たことがない」とは側にいたフロイスの言葉である...
和辻哲郎 「鎖国」
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