...あなたを啓発する事が必ず多いのは請け合いますから...
有島武郎 「或る女」
...それでローマ帝国の滅亡した際に征服者たるゲルマン民族の科学的興味を啓発するような成果の少なかったことは怪しむに足りない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...すなわち知能を啓発することをいうのであろうが...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...無形より形式の啓発するを云うなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...私は成るべく彼女の趣味を啓発するように...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...帰来一書を著はして大に当局者を啓発する所あらしめ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は自分の精神を啓発するのにその時間を使ったらしかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...健斎老を啓発することも少なくはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...もしくは不孝のものを啓発するか...
夏目漱石 「創作家の態度」
...あれは偶然のような必然のような歴史を有しているが相互に相互を研究し啓発すると云う大原則を政治上にうまく応用したものであります...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...無論偉くない人だから本統(ほんとう)に啓発するほど教えなかったが...
夏目漱石 「模倣と独立」
...しかしイミテーションは啓発するようなものではないと私は考えている...
夏目漱石 「模倣と独立」
...非常に啓発する所がありました...
眞山青果 「茗荷畠」
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