...さてここで最も問題になるのは何といつても第一の理解力の不足という点であるが...
伊丹万作 「映画と音楽」
...未荘のしきたりでは趙太爺と錢太爺ともう一人秀才太爺(しゅうさいだんな)が城内に行(ゆ)けば問題になるだけで...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...題材の取り扱いの上に作者の独創があるか無いかが問題になるのである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...「時」が問題になるところにはそこに変化が問題になる四元世界の一つの軸としてのみ時間は存在する...
寺田寅彦 「春六題」
...空間が全く問題になることが出来ないなどと云うのではない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...文学の唯物論的理解にとって大切な問題になるのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ということが問題になるが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...近頃神社といふことが大分世間で問題になるやうになりまして...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...真に自由人として討議に参加するという国際機構の下でのみ(もし完全にできるのであるなら)哲学的な対象としての問題になるのである...
中井正一 「美学入門」
...自分たちの生命問題になる立場に変って...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは語呂の論理の一つの例となるかどうかという点が問題になるだけであろう...
中谷宇吉郎 「語呂の論理」
...ところが暖い水蒸気と冷い空気との混和というような問題になると...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...そしてこの「歴史的」と云ふことが恰も私たちの問題になるのだと思ひます...
三木清 「消息一通」
...どんな賢人でも自身の問題になると恨むことも憎むことも凡人どおりにすることからいろいろな事件の起こるのは歴史の上にあることだからね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ところがその特権のことが問題になるや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ディルタイ・ハイデガァ(Dilthey-Heidegger)流の解釋學(了解心理學)の問題になるのだと思う...
矢田部達郎 「心理學」
...問題になる日がなお二度はあって...
柳田国男 「年中行事覚書」
...常民に教えたろうかは次の問題になるが...
柳田国男 「木綿以前の事」
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