...また問題にするにもたりません」いわゆる代作の手紙は無害なものである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...後れるとか先だつとかいふことは問題にするには足りないと思ひますね』×その同じ人の言葉に...
田山録弥 「黒猫」
...それにもかかわらず今日の政治をあずかっている人たちで地震の事などを国の安危と結びつけて問題にする人はないようである...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...印象と云っても決して一遍カッキリの印象ばかりを問題にするべきではない...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...だが科学教育をそういう心的能力という形式的観念から問題にすることは間違ってもいるし流行ってもいないだろう...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...空間や時間――普通人々は両者を平行させて問題にする――は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...人々は却って之を正当に問題にすることに困難を感じるのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...まず第一に技術の「本質」は何であるかを問題にする...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...批評家がそうした能力を有ってはならないことはあまりに当然で問題にする暇さえないのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...あえて問題にするまでもなく自滅あるのみだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...問題にするには当らないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...会話の皮切(かわきり)に清子の夫を問題にする事の可否は...
夏目漱石 「明暗」
...それ程お八重は峰吉に惚れて――愛という相対的なものよりも惚れるという一方的な感情のほうを問題にする人たちだった――いたのか...
牧逸馬 「舞馬」
...存在のうち理論家が學問的に最も研究さるべき根本的な存在として眞面目に問題にするのは...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...気をつけていると一ぺんは人がその事を問題にする...
柳田国男 「故郷七十年」
...……かれらの集りが死を問題にするところまできているということはそのとき初めて知ったのである...
山本周五郎 「菊屋敷」
...問題にするほうが不審といわなければならぬ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しかしこれを問題にするのはあとで読者をあっと云わせる探偵小説か何かの話で...
夢野久作 「暗黒公使」
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