...葉子を見た人は男女を問わず目をそばだてた...
有島武郎 「或る女」
...男女を問わずすべて村の生産に動員される...
石原莞爾 「新日本の進路」
...」「何だ、事実! むむ、味方のためには眼も耳も吝(おし)んで、問わず、聞かず、敵のためには粉骨砕身をして、夜の目も合わさない、呼吸(いき)もつかないで働いた、それが事実であるか! いや、感心だ、恐れ入った...
泉鏡花 「海城発電」
...科学戦時代を迎えて青少年といわず老幼男女を問わず国民全体を科学教育することへの逼迫(ひっぱく)などと...
海野十三 「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」
...かれらが現実にそれをおこなうかどうかはしばらく問わず...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...将た装飾品たるとを問わず...
高木敏雄 「比較神話学」
...留守であることは問わずとも知れている...
近松秋江 「狂乱」
...考える者と考えざる者とを問わず一般に...
豊島与志雄 「少年文学私見」
...道々お谷の問わず語りから綜合されるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世間の人もこれを許して問わず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...儲けは問わず、利ざやも求めなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...この塔今もあり癩病等の重患者貴賤を問わず百余人常に参籠(さんろう)す...
南方熊楠 「十二支考」
...これはいずれの処を問わず...
柳宗悦 「民藝四十年」
...つまり東作老人はもとよりの事、ロスコー家の人々は昼間、夜間を問わず、何度となくあの岩山に登って、向うの波打際まで降りて行った事があるので、眼を閉(つ)むっても本能的なカンで通抜けられる位、慣れ切った道になっているのでしょう...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...問わず語りまでしてくるのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...とかく夜は眠れず、昼は時を問わず、疲れるとすぐ横になる高時だった...
吉川英治 「私本太平記」
...較(くら)べ者(もの)になりはしない」平家源氏を問わず...
吉川英治 「源頼朝」
...キリスト教国と否とを問わず...
和辻哲郎 「鎖国」
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