...管鮑の交りは少時問わず...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...羅馬(ローマ)は民族の如何(いかん)を問わず...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...将た装飾品たるとを問わず...
高木敏雄 「比較神話学」
...既婚者と未婚者とを問わず若い婦人の一人歩きを禁じていて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そが成功すると否とを問わず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...むしろ相手の老弱美醜を問わず...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...此輩屡(しばしば)隊をなして昼夜を問わず市中の車道を疾走す...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...竹の節には地下部と地上部とを問わず...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...何かと問わず語りをした...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...筑波の諸氏も事の成否を問わず志のために身命を賭してとの話だったが...
三好十郎 「斬られの仙太」
...新古を問えども実質を問わず...
村井弦斎 「食道楽」
...巧(うま)い拙(まず)いはしばらく問わず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これはいずれの処を問わず...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...この遍路は部屋のなかでも、食事のときでさえお高祖頭巾をとらず、問わず語りに、業病のためにふた目とは見られぬ醜(みにく)い顔になっているので、頭巾をかぶったまま、こうしてお大師様におすがりしている...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...――それに、昼ならまだよろしゅうございますが、ゆうべもこんな事がございまして……」と、問わず語りに、ここでもまた、千魂塚の怪女のことを立ち話に持ち出しますと、久米之丞と月江とは、ほくそ笑みを見合して、ひそかに目と目でうなずきました...
吉川英治 「江戸三国志」
...問わず語りに、そういって自慢ばなしに喋舌(しゃべ)るのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...問わず語りに聞かせるのだった...
吉川英治 「松のや露八」
...生けると死せるとを問わず...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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