...「そう一々啀(いが)み合っちゃかなわない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...損が行くと思っていましたよ」「その中でも啀(いが)み合わないのがあるだろう」「若旦那――雪之助さんくらいのものでしょうよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...啀(いが)み合いながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...内儀と啀(いが)み合つて居たといふぢやないか」「啀んだのは内儀の時代の方だよ」「お前はツイ十日ばかり前に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...事毎に啀(いが)み合つてゐたことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...啀(いが)み合ひになつて居るとしたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...匙(さじ)のような霰(あられ)が降る啀(いが)みあいが始まる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...啀(いが)んでいた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...わからねえや」三上は啀(か)むように怒鳴った...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...第七章だらだらと退屈な長の道中のあいだ、寒さや、雪融や、泥濘や、寝ぼけ眼の宿場役人や、うるさい鈴の音や、馬車の修理や、啀みあいや、さては馭者だの、鍛冶屋だの、その他いろんな街道筋の破落戸(ごろつき)どものためにさんざん悩まされた挙句、やっとのことで旅人の眼に、自分を出迎えにこちらへ近寄って来るような、懐かしい我が家の灯影がうつりだす――と、やがて彼の目前には見馴れた部屋々々が現われ、迎えに駈け出した人々の歓声がどっとあがり、子供たちがわいわい騒いで駈けまわる、次いで心もなごむような落着いた話に移るのであるが、それが又、旅の憂さをすっかり忘れさせるような熱い接吻でとぎれ勝ちになる――といった具合だったら、まったく申し分はない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...かれこれ四半時間(とき)あまりも啀みあった挙句...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...二人の役人が啀みあっている間に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しかし、こうなると、互いに溶けあう親しさの募りにまかせ、人には云えぬ毒舌も熾んになる癖が出て、捻じあい、絡まり、啀みあい、果てしもなく争った外国での二人であった...
横光利一 「旅愁」
...この種の啀(いが)みあいとなると...
吉川英治 「私本太平記」
...功名や地位を争って啀(いが)みあうようなことは少しもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...啀(いが)み合いはやめてもらえぬか...
吉川英治 「新書太閤記」
...めったに啀(いが)み合いはしなかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...自分との啀(いが)み合ひが無かつたのならば當然彼は土地の尋常科補習部を卒業したままで...
若山牧水 「古い村」
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