...さうだらう? 若し其の逢坂が我々の唾棄すべき人間ならばだ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...自分だけいい作品をあげようとするような態度は唾棄すべきだと思う...
伊丹万作 「思い」
...唾棄すべき破廉恥事に過ぎなかった...
犬田卯 「競馬」
...それはそれは口にするのも唾棄すべき悪行為が流行しているのですよ...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...下らない唾棄すべきわざだ...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...不品行で嘘つきで唾棄すべきは何も彼だけなのじゃない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...女の子みたいに泣くなんて! 滑稽な唾棄すべき男に見えたに違いない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...なるほどキリーリンとアチミアーノフは唾棄すべき輩(やから)だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...唾棄すべき人間なんですよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...唾棄すべきものをも感嘆するからである...
豊島与志雄 「情意の干満」
...唾棄すべきものがあり...
豊島与志雄 「文学以前」
...何と唾棄すべき物質主義・肉体万能主義であるか! 「何はともあれ...
中島敦 「光と風と夢」
...唾棄すべき戯れで女性に対する怖ろしい悪徳で...
牧野信一 「小川の流れ」
...人口を妨げる唾棄すべき方法を...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...実に唾棄すべきプロ型のブル思想なのだよ……...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...田中という人物が唾棄すべき悪党であったり...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...まさに唾棄すべき真相をわれらに向つて投げつけたものは卿らであり...
横光利一 「絶望を与へたる者」
...青年の最も唾棄すべきものだ...
吉川英治 「折々の記」
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