...その行為に対する唾棄の声が上がった...
...彼の発言には唾棄感がある...
...唾棄に値する行為だ...
...彼女の行動に対して、全員が唾棄感を表明した...
...その事件は社会的に唾棄された...
...然るに人の語る處によればK氏はルノアールを唾棄すると云つたさうだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...ある忌(いま)わしい羨望(せんぼう)の代りに唾棄(だき)すべき奴だと思わずにはいられなくなっていた...
有島武郎 「星座」
...自分だけいい作品をあげようとするような態度は唾棄すべきだと思う...
伊丹万作 「思い」
...ただ唾棄(だき)すべき盗賊としての軽蔑ばかりだ」「フフン...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...自分の弱い心をどうすることも出来ないでややともすると他の文芸の下にひざまずこうとするのは唾棄(だき)すべきである...
高浜虚子 「俳句への道」
...下らない唾棄すべきわざだ...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...唾棄(だき)せんばかりの憎悪を感じていたものであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...そしてブールジョアの利己心を唾棄するだけの覚悟は...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...いまいましく唾棄(だき)しながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...容赦なく唾棄(だき)してきたことだろう! そういう不名誉な行ないを彼の面前でやってる友人らとは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは賤(いや)しい卑怯(ひきょう)な陰険な唾棄(だき)すべきまた嫌悪(けんお)すべき罪悪ではないか!八年このかた初めて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...唾棄すべき醜行のために)...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...則ち卑俗として唾棄(だき)す...
正岡子規 「病牀譫語」
...此の人々の關係を唾棄するやうな手荒な調子で障子をあけた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その弊(へい)に唾棄(だき)したものであった...
吉川英治 「三国志」
...唾棄(だき)している都の現状や一門の繁栄を擁護する権化(ごんげ)となって...
吉川英治 「源頼朝」
...――これらは彼らが唾棄して惜しまない所である...
和辻哲郎 「転向」
...美しい法衣に官位を誇る僧侶に至ってはむしろ唾棄(だき)すべきものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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