...その行為に対する唾棄の声が上がった...
...彼の発言には唾棄感がある...
...唾棄に値する行為だ...
...彼女の行動に対して、全員が唾棄感を表明した...
...その事件は社会的に唾棄された...
...然るに人の語る處によればK氏はルノアールを唾棄すると云つたさうだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...ある忌(いま)わしい羨望(せんぼう)の代りに唾棄(だき)すべき奴だと思わずにはいられなくなっていた...
有島武郎 「星座」
...我々の今の樣な言動を同時に唾棄しなくつちやならんぢやないか? あんな奴の蔭口を利くより...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...自分だけいい作品をあげようとするような態度は唾棄すべきだと思う...
伊丹万作 「思い」
...私は只だ善の創造力を欠如せるが故に群衆を唾棄するのである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...ただ唾棄(だき)すべき盗賊としての軽蔑ばかりだ」「フフン...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...そういうのを俺は唾棄(だき)すべき根性と考えていた...
高見順 「いやな感じ」
...女の子みたいに泣くなんて! 滑稽な唾棄すべき男に見えたに違いない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...醜陋唾棄す可きもの...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そしてブールジョアの利己心を唾棄するだけの覚悟は...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...「市井的で商人的で平和的でイギリス的な」社会主義を唾棄(だき)して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...唾棄すべきものをも感嘆するからである...
豊島与志雄 「情意の干満」
...全く唾棄すべきことである...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...実に唾棄すべきプロ型のブル思想なのだよ……...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...まさに唾棄すべき真相をわれらに向つて投げつけたものは卿らであり...
横光利一 「絶望を与へたる者」
...青年の最も唾棄すべきものだ...
吉川英治 「折々の記」
...唾棄(だき)すべき人物と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...美しい法衣に官位を誇る僧侶に至ってはむしろ唾棄(だき)すべきものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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