...ヒューッと風がけたたましく唸るかと思ふと...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...繁は三度聲を出して『ウッ』と唸つた...
石川啄木 「葬列」
...ぶん/\唸りながら忙しさうに飛び廻つてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...たしかに翅がブーンブーン唸(うな)っている...
海野十三 「見えざる敵」
...が唸るとも響くともつかぬその物音は...
大阪圭吉 「坑鬼」
...困って困って唸るかも知れない...
太宰治 「花燭」
...あたまのすぐうえで風が唸っている...
谷譲次 「踊る地平線」
...と細かく機関が唸る...
谷譲次 「踊る地平線」
...のべつ唸り通して...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...壁の奥の方から唸(うな)り声さえ聞える...
夏目漱石 「倫敦塔」
...背後へ突き拔けるわけではないか」「フーム」ガラツ八は唸(うむ)りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...橋の袂(たもと)で下手な謠(うた)ひを唸つて居るのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...黒犬の唸(うな)り声は何かこわい感じだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...馬乗りになる)壮六 ううっ! ちしょうっ! ううん!(と唸って手足をバタバタさせる)お豊 やめてっ! 喜助さんっ...
三好十郎 「樹氷」
...うーんと、声に出して唸り、それから友達の顔を見て云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...猛犬の唸(うな)るような...
山本周五郎 「山彦乙女」
...この下郎っ」鞭(むち)も唸ったが...
吉川英治 「私本太平記」
...やがて次の一語をその唇から唸(うめ)くように洩らした...
吉川英治 「新書太閤記」
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