...(二月七日)妖婆英語に witch と唱ふるもの...
芥川龍之介 「骨董羹」
...眼を背くるの抽象は吾人の精神に搖籃の歌を唱ふの天使となるのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...マリア」を唱ふることを忘るな...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...歐洲の評壇亦今に保守の論を唱ふる者無きにあらず...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...さて呪文を唱ふれば...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「サバトの門立」
...今の文壇に国民性を描くの要を唱ふるものの真意義は果して那辺(なへん)にか之れを求むべき...
綱島梁川 「国民性と文学」
...此論理的の關係の無い處に『神の知的愛』を唱ふるところが又氏の人格の偉大なる所以であります...
朝永三十郎 「學究漫録」
...星除名論を唱ふるものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...衆議院が新聞発行禁停の廃止を唱ふれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...星除名論を唱ふるものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...翁は恰も日蓮宗徒が南無妙法蓮華経を一心に唱ふるやうに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...盃を挙げて一斎に故郷の歌を唱ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...假令ば宇宙の如き此寰宇と唱ふる丈は如何にも有れ...
西周 「尚白箚記」
...自然は地にみつ光なりや今日はめぐりて山に入れど見よかの大空姿優(いう)に夜の守月姫宮をいでて唱ふをきかずや人の子等は...
萩原朔太郎 「感謝」
...實は成りぬ草葉かげ小(ささ)やかに赤うして名も知らぬ實は成りぬ大空みれば日は遠しや輝輝たる夏の午(ひる)さがり野路に隱(かく)れて唱ふもの魔よ名を蛇と呼ばれて拗者(すねもの)の呪(のろ)ひ歌(うた)節なれぬ野に生ひて光なき身の運命(さだめ)悲しや世(よ)を逆(さかしま)に感じてはのろはれし夏の日を妖艷の蠱物と接吻(くちづけ)交す蛇苺...
萩原朔太郎 「蛇苺」
...唱ふ聲をすぐ呑み込んでしまふやうで...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...モオルトンが唱ふる如く...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...メフィストフェレス(火(かえん)に向ひて唱ふ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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