...まったく唖然として...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...彼の口を衝いて出る途轍もない嘘の連続に唖然とさせられた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...十内は唖然としたが...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...唖然とした私は、急にムカムカとすると、のこりのビールびんをさげて、その男の後を追った...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...作者もいささか唖然とするのだが...
久生十蘭 「魔都」
...』しばし唖然としていた課長は...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...流石(さすが)日本贔屓(びいき)の独逸人も此の時ばかりは唖然として答ふる所を知らなかつた...
二葉亭四迷 「露都雑記」
...唖然として立ち竦んだ儘だつた...
牧野信一 「鱗雲」
...彼が最も唖然としたことには彼女に寄る彼は「未だに」彼女を想つてゐるのである...
牧野信一 「小川の流れ」
...私は、唖然として、引かれるまゝにブランコの上に立たされた...
牧野信一 「海棠の家」
...一瞬間唖然としてしまつた...
牧野信一 「素書」
...――自ら生んだ子の行動を唖然として...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...と気付きながら何も彼(か)も忘れて唖然となった...
夢野久作 「斬られたさに」
...字があんまり細かくて……」俺は唖然となってしまった...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...心配せんでも宜(え)えわい」床の間の前では話の腰を折られて唖然となった伝六郎が...
夢野久作 「笑う唖女」
...」唖然としている秋蘭の顔の中で...
横光利一 「上海」
...玄徳のすがたを見――唖然として――どっちも眼をまろくする...
吉川英治 「三国志」
...さすがの苦労人である叔父の鉄之丞すら唖然としていて...
吉川英治 「松のや露八」
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