...われわれも唖然とした...
泉鏡花 「薄紅梅」
...岡引虎松は唖然として其の夜の決闘を屋根の上から眺めつくしたが...
海野十三 「くろがね天狗」
...その日はただ唖然とし...
鷹野つぎ 「窓」
...十内は唖然としたが...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...これには全く唖然とし...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...世界中の人間を唖然とさせた三つの超俗的な事件があった...
久生十蘭 「南極記」
...ここに到っては源内先生も唖然となるほかはない...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...「金さん」と、いつ入って来たか「ノロ甚」が、「短刀じゃろ? ありゃあ、おマンさんが借りてゆくちゅうて、持って行ったどな」「なんて? おマンさんが、おれの短刀、持って行った?」金五郎は、唖然とした...
火野葦平 「花と龍」
...「河豚?」マンは、唖然とした...
火野葦平 「花と龍」
...悲鳴をあげた! 彼は自分でも唖然となってしまうくらい...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...唖然として立ち竦んだ儘だつた...
牧野信一 「鱗雲」
...字があんまり細かくて……」俺は唖然となってしまった...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...唖然となっている警官を尻目にかけながら...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...使廳の捕手につかまつて行つたと云ひ――一座唖然としたなどといふ日記の斷片さへ見える...
吉川英治 「折々の記」
...玄徳のすがたを見――唖然として――どっちも眼をまろくする...
吉川英治 「三国志」
...客はなお、唖然として、何を問うことも、できなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ブラスビイユはしばらく唖然として呆気にとられていた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...一同は唖然として声をのんだ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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