...』唖々君の言葉であつた...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...唖のお政は私より二歳(ふたつ)年長(としうへ)...
石川啄木 「刑余の叔父」
...唖唖(ああ)として一声...
石川啄木 「詩」
...ぼんやりぞろひの看守人たちには唖のすることが...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...唖の娘の言葉でした...
ラビンドラナート・タゴール Rabindranath Tagore 宮本百合子訳 「唖娘スバー」
...唖のトラピスト僧のように黙り込んだきりなので...
谷譲次 「踊る地平線」
...平時喋々たるは事に臨んで必ず唖...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...しかして茲(ここ)に更に一層唖然たらざるを得ざるは新しき芸術新しき文学を唱(とな)うる若き近世人の立居振舞(たちいふるまい)であろう...
永井荷風 「妾宅」
...唖子の談に本郷辺にては蝉未鳴かざるに早く蜩をきゝたりといふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...唖々子暴飲泥酔例によつて例の如し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...晩間唖子来訪...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...此の度移転の事につきては唖子兼てよりの約束もあり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...わたしは夕飯をすましてから唖々子を訪(と)おうと九段(くだん)の坂を燈明台(とうみょうだい)の下あたりまで降りて行くと...
永井荷風 「梅雨晴」
...要助の洒唖々々(しやあ/\)した顏などを見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唖のままにしておかれるがいいでしょう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...唖の世だと」「……そう」と、範綱は、何かべつなことを思いだしたように、「唖といえば、有範(ありのり)の和子、十八公麿(まつまろ)は、生れてからもう半歳にもなるに、ものをいわぬと、吉光の前(まえ)が、心をいためているが」「それは、無理です、半歳(はんとし)の乳のみ児では、ものをいうはずがありません」「でも、意志で、唇(くち)ぐらいは、うごかそうに」「ははは、取越し苦労というものですよ...
吉川英治 「親鸞」
...唖として対話しない以上は...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...が、老先生は、その時初めて、うすい苦笑(にがわら)いを唇にながして、「なるほど、唖で聾、しかも無筆では、どうにも吟味のいたしようがあるまい...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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