...唖の権だな」権はナイフを振りかぶって向って来たが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...唖然(あぜん)たる一行が乗込む...
大阪圭吉 「白妖」
...唖の鴎を感じることがある...
太宰治 「鴎」
...此樫(かし)の村から田圃を唖々(ああ)と鳴きながら彼欅(けやき)の村へと渡る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼は唖然として、嘆じて云う...
豊島与志雄 「条件反射」
...晩間唖唖子来りて市中昨夜の状况を語る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...晩餐を食し唖々子と土橋際にて別れ電車に乗る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...唖々子を俟ちしが来らず...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...洒唖洒唖(しゃあしゃあ)して平気なもんで――なあに旦那のようにしっかりしていりゃ大丈夫ですがね...
夏目漱石 「草枕」
...まるで唖の様に黙っている...
夏目漱石 「それから」
...幾箇(いくつ)でも買つて上げるから」「へエ――」唖然(あぜん)として居たガラツ八は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唖のやうな口しか持つてゐない――この矛盾から来る苦悩が時を隔てた今日でも明かに感じられるのである...
水野葉舟 「言文一致」
...ひたすらに気息を張つて唖唖(ああ)切歯(せっし)するのみ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...さてはおめえは唖だとみえる...
吉川英治 「江戸三国志」
...ですからいったでしょう督郵様も、いかに遇するか心を見ておるぞよってね」玄徳は、唖然として、私館へ帰って行った...
吉川英治 「三国志」
...唖(おし)のまねして...
吉川英治 「新・水滸伝」
...偽唖(にせおし)の李逵をからかった宿の男が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...唖男の膝をつッついた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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