...ただ土くれや唐黍の焼け残りをたよりに...
岩野泡鳴 「戦話」
...一面の唐黍(とうきび)畠だ...
梅崎春生 「幻化」
...……赤い月が唐黍の広い葉に射してゐた...
田中貢太郎 「海異志」
...唐黍畑の先には草葺の低い軒があつて...
田中貢太郎 「海異志」
...さうした彼の眼は唐黍の葉に行き桑の葉に行き畑の端の人家の屋根に行き黄色な雲の浮んだ空にと行つた...
田中貢太郎 「海異志」
...一列に唐黍(もろこし)の茎の立並んだ土地の側面は...
永井荷風 「畦道」
...一列に唐黍(もろこし)の莖の立並んだ土地の側面は...
永井荷風 「畦道」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
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長塚節 「長塚節歌集 下」
...この焼残つた露地のつづきに、唐黍畑や、今、貧弱なバラツクの見えてゐるあたりに、昔、僕の下宿はあつた...
原民喜 「魔のひととき」
...其処(そこ)がすっかり唐黍畑(とうきびばたけ)になっているのを認めたりしながら...
堀辰雄 「楡の家」
...汽車が唐黍(とうきび)の畑に沿って...
牧逸馬 「夜汽車」
...足柄(あしがら)の唐黍(とうきび)餅...
正岡子規 「墨汁一滴」
...柔らかい唐黍(とうきび)のような紅毛が...
室生犀星 「後の日の童子」
...唐黍はこの地方では玉蜀黍のことである...
柳田國男 「食料名彙」
...唐黍(とうもろこし)...
横光利一 「夜の靴」
...唐黍(とうきび)のからからとうごく間に...
吉川英治 「大谷刑部」
...唐黍(とうきび)の首を横に撲りつけた...
吉川英治 「大谷刑部」
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