...一面の唐黍(とうきび)畠だ...
梅崎春生 「幻化」
...唐黍畠から犬が這い出して来る...
梅崎春生 「幻化」
...唐黍畑の先には草葺の低い軒があつて...
田中貢太郎 「海異志」
...唐黍畑の間を通つて貰ひ湯から帰つて来る女を待つてゐて...
田中貢太郎 「海異志」
...三源吉は桑と唐黍との間に挾まつた小路を歩いてゐた...
田中貢太郎 「海異志」
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種田山頭火 「行乞記」
...・朝の水音のかな/\・はるかにかな/\の山の明けたいろ・岩ばしる水をわたれば観世音立たせたまふ・住めば住まれる掘立小屋も唐黍のうれてゐる・ひよつこり家が花がある峠まがれば大嶺炭坑索道・炭車が空を山のみどりからみどりへ萩に萩さき山蟻のゆきき・坑口(マブ)から出てきてつまぐりの咲いてゐる家・かるかや...
種田山頭火 「行乞記」
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種田山頭火 「四国遍路日記」
...旱魃で水をほしがっているあの画面の植物は自分にはどうも黍(きび)か唐黍(とうきび)かとしか思われなかった...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...低き山の近く見ゆるに頂まで皆畑なるは珍らし甲斐人の石臼たてゝ粉に碎く唐黍か此見ゆる山は三日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
...この焼残つた露地のつづきに、唐黍畑や、今、貧弱なバラツクの見えてゐるあたりに、昔、僕の下宿はあつた...
原民喜 「魔のひととき」
...其処がすっかり唐黍畑(とうきびばたけ)になっているのを認めたりしながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...ただ豆畑や唐黍畑(とうきびばたけ)だけは猛烈に繁茂していた...
堀辰雄 「楡の家」
...汽車が唐黍(とうきび)の畑に沿って...
牧逸馬 「夜汽車」
...足柄(あしがら)の唐黍(とうきび)餅...
正岡子規 「墨汁一滴」
...唐黍は此地方では玉蜀黍のことである...
柳田國男 「食料名彙」
...唐黍(とうきび)の首を横に撲りつけた...
吉川英治 「大谷刑部」
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