...昔奈良の東大寺にあつた二つの唐櫃の銘文の拓本を持つて居るが...
會津八一 「拓本の話」
...戀のおほくが眠つてる蘭麝(らんじや)に馨(かを)る石の唐櫃(からうど)……オフェリイ姫はなつかしや...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...それは古代の唐櫃(からびつ)といったものの形に相違ないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...林太郎と同じ寶物藏のこれは階下の唐櫃(からびつ)の中に入れられてゐたのを救ひ出して身を淨(きよ)めさせ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唐櫃の中の八千両の小判を拝んだだけが役得みたいなものさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「ここへ来て唐櫃(からびつ)を開けたくらいですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから石の唐櫃に首を突っ込んで死ぬはずはあるまい」「すると?」「もう一人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...弥惣が唐櫃の蓋に首を挟まれたのを見定めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ピタリと唐櫃の上に納まつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その唐櫃(からびつ)を落した仕掛けの綱を見せて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――ちょうど梯子段(はしごだん)の下のあたりで巨大な唐櫃(からびつ)の下敷になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...百貫近い唐櫃にひしがれて声も立てずに死んだことでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たぶん唐櫃は前々から移しておいて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間もなく金沢から来た一行八人の奉幣使が注連縄(しめなわ)張った唐櫃を担がせて近づきます...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...唐櫃(からびつ)その他のお道具を...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...有馬(ありま)郡有野(ありの)の唐櫃(からと)神社に伝わっているネングイというものなどは...
柳田国男 「こども風土記」
...……二階の唐櫃の第五をあけると...
山本周五郎 「落ち梅記」
...唐櫃(からびつ)だのという華やかな祝言の荷は何もないが...
吉川英治 「新書太閤記」
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