...小石川区××町つぼみアパート七号室唐崎(からさき)みどり』半平の顔が...
海野十三 「幸運の黒子」
...名古屋を雨の日に立つと唐崎の夜(よ)はいつも霽(は)れてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...唐崎表(からさきおもて)へ討って出で合戦に及ばんこと...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...「はい、お館(やかた)のうちで、景色はここが一番よろしうございます」「この松も、いい松ではありませんか」「全く、見事な松でございます」「あなたは、ここから見た琵琶湖附近の名所名所を御存じですか」「いいえ――まだ、ずいぶん昔からの名所でございますそうですけれども、調べてみる暇もございません、教えて下さる方もございません」「二人で少し調べてみましょうか」「はい」「お仕事が忙しいの?」「いいえ――どうでもよろしい仕事なのでございます」「では、もう少しこちらへいらっしゃいな」少しでも多くの視野を展(ひろ)げられるように、お銀様は、お雪ちゃんを自分の身に近く招き寄せましたから、お雪ちゃんはそのまま縁先ににじり寄ると、「ごらんなさい、あの比良ヶ岳から南へ、比叡山の四明ヶ岳――その下が坂下(さかもと)、唐崎、三井寺――七景は雲に隠れて三井の鐘と言いますが、ここではその鐘も聞えません...
中里介山 「大菩薩峠」
...唐崎浜の松をはじめ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの人おかしいと思わない」「え?」唐崎荘之介を見送って...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...唐崎荘之介にその事を話して見たのでした...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...唐崎荘之介は大乗気になりました...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...「何だ燿ちゃん」「唐崎商事の社長と秘書よ...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...「や、君は翠川君、待っていましたぞ――御存じだろうが、私は唐崎荘之介、この平泉発掘事業の投資者だ、一緒に来たのは秘書の杉村三五郎君、どうぞ宜(よろ)しく」「…………」健一は黙って挨拶して、この古風な頬髭を持った実業家の向うへ腰をおろしました...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...唐崎荘之介と秘書は辛くも息だけは通っている様子です...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...金は?」まだうろうろする唐崎荘之介...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...舟が唐崎まで着くと...
横光利一 「琵琶湖」
...唐崎屋という旅籠(はたご)の下座敷で...
吉川英治 「剣難女難」
...唐崎(からさき)の遠くにまで...
吉川英治 「私本太平記」
...唐崎の浜から兵船で...
吉川英治 「新書太閤記」
...滋賀の唐崎(からさき)に松を植えられて...
吉川英治 「茶漬三略」
...唐崎や浮御堂の景色へ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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