...一番困つたのは唐崎(からさき)の夜(よ)の雨だつた...
薄田泣菫 「茶話」
...何處へ行つたのかと思ふと三井寺から唐崎の松を見に行つたのだと言ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...唐崎なんかへ行くよりは西石垣(さいせき)の何處とかへお茶漬を食べに行く方がいゝさうだ」と例の高調子で言つて「増田今日嵐山へ行かうか...
高濱虚子 「俳諧師」
...その頃は唐崎(からさき)の松も千年の緑を誇つてゐたのであらう...
近松秋江 「湖光島影」
...唐崎の松は花よりおぼろにてと大津にゐて詠んでゐる句を見ると...
近松秋江 「湖光島影」
...同志への誓約を、果した上は――」「果したとは云えぬぞ」「果したことにしておけ――あれが、唐崎であろう...
直木三十五 「南国太平記」
...「天下御免で人が斬れるなど、いい御時世だの」二人は、いつの間にか、近づいて来た叡山を、唐崎を見ながら、追手が来ないと知って、あぐらをかいて、坐ってしまった...
直木三十五 「南国太平記」
...あの人おかしいと思わない」「え?」唐崎荘之介を見送って...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...私が申し受けますぞ」唐崎荘之介は高飛車でした...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...ほんの少しばかりだ」「それは判っております」「銅板も返そうか」唐崎荘之介はよくよく折れた様子です...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...「あッ」健一も、燿子も、綾子も、健一の父の健太郎も、お高さんも、唐崎荘之介も、その秘書も、思わず驚の声をあげました...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...金は?」まだうろうろする唐崎荘之介...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...山崎合戦より唐崎の馬別れに終る...
三木竹二 「明治座評」
...湖の上を対岸の唐崎まで渡つて行く夜の景色は...
横光利一 「琵琶湖」
...唐崎屋という旅籠(はたご)の下座敷で...
吉川英治 「剣難女難」
...三井寺にも唐崎(からさき)にも――来てみればもう敵は一兵も見えなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...唐崎の浜から兵船で...
吉川英治 「新書太閤記」
...唐崎に記念の松を植えさせ...
吉川英治 「新書太閤記」
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