...とんだ唐変木も在ったもんで...
泉鏡花 「婦系図」
...手前(てめえ)はなんて唐変木(とうへんぼく)なんだろう...
海野十三 「疑問の金塊」
...世俗の人が科学を誤解し学者を唐変木視(とうへんぼくし)する気遣いは更にないはずである...
寺田寅彦 「方則について」
...泥棒、かったい、唐変木」と、浴せた...
直木三十五 「南国太平記」
...この財布を、お持ちになるよりは、もっと、辛い思いをしますぜ」「然し、あの道具は一旦、お前に、差上げた道具ゆえ」「何んのいわれ、因縁があって、差上げてもらったんで――いや、お互に、唐変木は、よしやしょう...
直木三十五 「南国太平記」
...あんな山の中へ猿のお相手をしに行く唐変木(とうへんぼく)はまずないからね」「唐変木て...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...一人が「高慢ちきな唐変木(とうへんぼく)だ」と云うと一人が「もっと大きな家(うち)へ這入(はい)りてえだろう」と云う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「お菅ちゃんは相変らず堅人だ……」「唐変木(とうへんぼく)っていうンだろう?」「いいや――この頃...
林芙美子 「泣虫小僧」
...――大馬鹿、阿呆、抜作(ぬけさく)、唐変木、兵六玉(ひょうろくだま)、低能……)あらゆる言葉で、自分を罵倒した...
火野葦平 「花と龍」
...彼奴もよっぽど唐変木だ」と...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...俺あ唐変木だが、そしてお前が二本棒か...
三好十郎 「斬られの仙太」
...兄きぁよっぽどの唐変木だ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...そうじゃねえのかい唐変木(とうへんぼく)」「おらあ血の涙も出ねえ」勘六は呻(うめ)いた...
山本周五郎 「青べか物語」
...そこに気がつかねえのか唐変木め」だがそう呟(つぶや)きながら...
山本周五郎 「桑の木物語」
...物を言いかけても十分間ぐらい人の顔をジイッと見たきり返事をしないような禅宗カブレの唐変木(とうへんぼく)が出来上る...
夢野久作 「近世快人伝」
...眼先の見えない唐変木(とうへんぼく)もあったもんだね...
夢野久作 「爆弾太平記」
...唐変木(とうへんぼく)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...唐変木(とうへんぼく)め」「でも...
吉川英治 「茶漬三略」
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