...イスラーム世界を指す言葉として、「唐土の文化に影響を受けた」と表現されることがある...
...歴史小説や漫画などの物語において、異国情緒を表現する際に「唐土」という言葉が用いられることがある...
...唐土(もろこし)の何とやら申す侍は...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...むかし唐土(もろこし)の蔡嘉夫(さいかふ)といふ人間(ひと)...
巌谷小波 「こがね丸」
...しかれども常をなさゞれば奇(き)とし妙(めう)として唐土(もろこし)の書(しよ)にも記(しる)せり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...さすがに唐土(から)の物ときゝて薪(たきゞ)にもせざりしに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...蛾眉山は唐土の北に在(あ)る峻岳(じゆんがく)にて...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...日本(ひのもと)の北海へながれきたりたる其水路(すゐろ)を詳究(しやうきゆう)せんとて「唐土(もろこし)歴代(れきだい)州郡(しうぐん)沿革地図(えんかくちづ)」に拠(より)て清国(いまのから)の道程(みちのり)図中(づちゆう)を(けん)するに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...「これは唐土(とうど)から伝来の品で...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...此れは唐土(もろこし)の白楽天(はくらくてん)と云う人の作ったもので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
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種田山頭火 「其中日記」
...八「唐土にても墨張とて学問にあまり精を入れしゆえにつりし蚊帳(かや)が油煙にてまっ黒になりしという故事に引きくらべて文盲儒者の不性(ぶしょう)に身持ちをして人に誇るものあり...
寺田寅彦 「人の言葉――自分の言葉」
...唐土(もろこし)の山のかなたに立つ烟(けむり)のごとく...
新渡戸稲造 「自警録」
...唐土文王武王の如き聖人も...
蜷川新 「天皇」
...子は親のために隠す――といった唐土(もろこし)の聖人の言葉を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...唐土(たうど)の天台山(てんだいざん)親(まのあた)りここに見る...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...まるで唐土(もろこし)にでも行ったように長いことかかって...
堀辰雄 「ほととぎす」
...奥羽は一般に稲を天竺(てんじく)または唐土(とうど)から...
柳田国男 「海上の道」
...幾多の唐土(とうど)の妃(ひ)と帝王の例などもお胸をかすめたことであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...また唐土の文化にも恵まれぬ奥州(みちのく)でさえ...
吉川英治 「親鸞」
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