...イスラーム世界を指す言葉として、「唐土の文化に影響を受けた」と表現されることがある...
...歴史小説や漫画などの物語において、異国情緒を表現する際に「唐土」という言葉が用いられることがある...
...唐土(もろこし)の人……揃つたわね...
泉鏡花 「印度更紗」
...首里の小学校では「昔唐土の朱文公」という軍歌をうたい出した...
伊波普猷 「私の子供時分」
...唐土(もろこし)にては是を※(るゐ)とて山にのぼるにすべらざる履(はきもの)とす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...唐土(もろこし)に爆竹(ばくちく)といふ唐人(たうひと)除夜(ぢよや)の詩(し)に...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...さすがに唐土(から)の物ときゝて薪(たきゞ)にもせざりしに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...仲麿は誰もが知つてゐる通り唐土(もろこし)の空でビスケツトのやうな乾いたお月様を見ながら...
薄田泣菫 「茶話」
...昔から唐土(もろこし)の世には天下太平の兆(しるし)には綺麗(きれい)な鳳凰(ほうおう)とかいう鳥が舞(ま)い下(さが)ると申します...
太宰治 「三月三十日」
...此れは唐土(もろこし)の白楽天(はくらくてん)と云う人の作ったもので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...唐土の道宣(どうせん)律師も...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...つゞいては目ざましきものにいつも引合に出される唐土の楊貴妃の話などがつぎつぎに出て行つた...
田山花袋 「道綱の母」
...八「唐土にても墨張とて学問にあまり精を入れしゆえにつりし蚊帳(かや)が油煙にてまっ黒になりしという故事に引きくらべて文盲儒者の不性(ぶしょう)に身持ちをして人に誇るものあり...
寺田寅彦 「人の言葉――自分の言葉」
...昔から唐土(もろこし)の世には天下太平の兆(しるし)には綺麗(きれい)な鳳凰(ほうおう)とかいう鳥が舞下(まいさが)ると申します...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...一本には唐土から渡つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唐土(たうど)の鳥ほどの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いずれ『日本の菓子』の著者山崎斌君にでも質してみよう、寡聞にして私はこの二つの菓子の名を全く初耳なのであるが、唐土餅とか、ことに座頭不知などいかにも野中の一軒家でだされる餅菓子らしいではないか...
正岡容 「我が圓朝研究」
...全く唐土の伝説を詠んだものだ...
南方熊楠 「十二支考」
...唐土にもかゝる事の侍るにや」...
南方熊楠 「十二支考」
...唐土の遺風を脱し得たものは少く...
柳宗悦 「雑器の美」
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